先発陣の奪三振数“12球団最多”の412…それでも中日が借金6の怪 誰の目にも見えている再建への課題

2020年9月20日 11時13分

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先発し、7回途中まで無得点に抑えて4勝目を挙げた福谷=19日、ナゴヤドームで

先発し、7回途中まで無得点に抑えて4勝目を挙げた福谷=19日、ナゴヤドームで

  • 先発し、7回途中まで無得点に抑えて4勝目を挙げた福谷=19日、ナゴヤドームで

渋谷真コラム・龍の背に乗って

◇19日 中日4―1阪神(ナゴヤドーム)
 いきなり二塁打、追い込んだのに死球…。福谷の嵐の立ち上がりは、3番・糸原のバント失敗(投飛)で一息ついたが、4番・サンズも難敵だ。両リーグトップの得点圏打率4割2分1厘。フルカウントからの8球目、外角への147キロで川口球審の右手を挙げさせた。サンズは四球だと思い、一塁へ歩きかけた1球から、快投は始まった。
 「ストライク、ボールは僕からは言えないですが、キャッチャーのミット目がけて投げられた、腕を振れました」。福谷はこう振り返り、与田監督は、決着がついた2球前の148キロを伏線だと受け止めた。
 「(ボールと判定されたのと)同じような球を投げきれるのが力。球種やコースを変えなくても十分に勝負できる」。四球なら1死満塁が、三振で2死。ピンチを切り抜け、5奪三振でマウンドを降りた。これで先発陣の奪三振数は412まで伸びた。実は12球団最多を快走している。
 2位のソフトバンクが405。セ・リーグでは巨人の369に大きく水をあけている。個人では大野雄がリーグ最多の95。もちろん三振が全てではないが、間違いなく球威の証し。チーム防御率の悪い西武、ヤクルト、広島は、このランキングでもワースト3に並んでいる。
 しかし、開幕時のローテーションは原形をとどめていない。梅津、吉見、山本が外れ、春のキャンプでは1軍にすらいなかった福谷が4勝、20日に先発する松葉も2勝を挙げている。要するに青写真ほど当てにならぬものはないということだ。阪神もそう。サンズは外国人競争に敗れ、開幕は4番どころか2軍にいた。本塁打リーグトップタイの大山にしても、開幕時は控えに甘んじていた。構想や戦い方とは、常に修正と変更を迫られるものなのだ。
 中日の先発陣が残す412という奪三振は、彼らの力と層の厚みを物語る。勝利の方程式もAクラスだ。それならなぜ借金6? 起こり得る故障や不振という誤算を、克服できていない部門はどこなのか? 再建への課題は誰の目にも見えている。

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