美浜3号機、高浜1号機  安全対策工事が完了 

2020年9月19日 05時09分 (9月19日 12時18分更新)
関西電力美浜3号機と高浜1号機で40年超運転に向けた安全対策工事が終了したことを野路部長に報告する水田本部長代理(右)=18日、県庁で

関西電力美浜3号機と高浜1号機で40年超運転に向けた安全対策工事が終了したことを野路部長に報告する水田本部長代理(右)=18日、県庁で

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関電報告40年超原発で初


 関西電力は十八日、国内初となる四十年超の運転を目指す美浜町の美浜原発3号機と高浜町の高浜原発1号機について、再稼働に向けた主要な安全対策工事が同日完了したと発表した。四十年超運転に向けた原子力規制委員会の審査に合格した原発は国内に四基あり、工事の完了は初めて。 (今井智文)
 関電は美浜3号機を来年一月、高浜1号機を同三月に再稼働する当面の工程を示しており、今後は再稼働に必要な県や町の同意を得られるかが焦点となる。ただ、老朽原発の安全性を懸念する声がある上に、関電役員が高浜町の元助役から多額の金品を受領していた問題が発覚したことなどから、同意を得られるかどうかは見通せていない。
 十八日は関電の水田仁・原子力事業本部長代理が県庁を訪れ、県側に工事の完了を報告。応対した野路博之県安全環境部長は「関電に対する信頼が損なわれている現状で、再稼働の議論を始められる状況にない」と指摘し、関電側から地元同意への議論を求める発言はなかった。
 美浜3号機と高浜1号機は二〇一一年から運転を停止。同年の東京電力福島第一原発事故を機に原発の運転期間は原則四十年と定められたが、二基は一六年に規制委から二十年の延長運転を認可された。
 工事では地震・津波対策のほか、機器の交換を実施。工法などの変更や作業員の労災事故が連続発生した影響で、予定より高浜1号機は一年一カ月、美浜3号機は八カ月遅れた。
 関電は高浜原発2号機の四十年超運転も目指しており、来年四月に対策工事が完了する予定。

 原発の40年超運転 2011年の東京電力福島第一原発事故を教訓に、旧民主党政権は12年に原発の運転期間(寿命)を40年とし、改正原子炉等規制法が定められた。一方で同法には限定的に20年延長して60年の運転も認めるとする例外規定も盛り込まれ、これまでに高浜1、2号機、美浜3号機と日本原子力発電東海第二原発(茨城県)が原子力規制委員会から延長を認可された。本来のルールの形骸化が指摘されている。


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