あれっ!もう二塁に…中日・阿部の盗塁をなぜカメラマンは追い切れなかったのか…

2020年9月18日 10時51分

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DeNA―中日 8回表2死一塁、打者京田のとき、二盗に成功した阿部=11日、横浜スタジアムで

DeNA―中日 8回表2死一塁、打者京田のとき、二盗に成功した阿部=11日、横浜スタジアムで

  • DeNA―中日 8回表2死一塁、打者京田のとき、二盗に成功した阿部=11日、横浜スタジアムで

[この一枚の裏側に]

 写真には、カメラマンだけが知る「ドラマ」がある。撮影者に聞き、この一枚の裏側を掘り起こす。第4回は9月11日の中日―DeNA戦(横浜)。阿部寿樹内野手(30)が二盗を成功させた瞬間を、なぜカメラマンは追い切れなかったのか…。
ワンバウンドになる変化球を、打者は空振り。球は捕手・戸柱のすぐ前に転がったが、二塁送球すらできなかった。
 「僕たちはプレーを目で追うのはもちろんですが、同時に声や音を聞き、次に起こることを予測します。あのときもそうでした。すぐ近くの中日ベンチからも一斉に声が出て、あ、走ったのかと…」
 当日は三カメだった川北真三カメラマンは、いつものように声に反応。間に合うはずの二塁には、すでに阿部が達していた。記録は暴投ではなく盗塁。かといってスタートしたときに、たまたまワンバウンドになったのでもない。阿部もまた、球の軌道を予測して走ったのだ。
 高校野球ではおなじみの「ワンバンゴー」だが、捕球技術の高いプロでは刺されるリスクも高い。軌道の的確な判断とスタートする勇気。荒木走塁コーチが地道に練習を続け「今季中に1度決まればと思っていた。本当にうれしい」と目を細め、阿部は「ずっと行けてなかったので、良かったです」と喜んだ。
 カメラマンも選手も起こってからでは遅い。起こることを予測する。送球だけでなく、シャッターチャンスをも振り切った好走塁。勝負を分けるのは一瞬である。(渋谷真)
 
 

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