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B1最年少デビューの三遠・河村勇輝「スピードはプロでも通用」「自信に変わりはない」

2020年1月26日 09時29分

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B1リーグ最年少出場を果たした三遠の河村勇輝(三遠ネオフェニックス提供)

B1リーグ最年少出場を果たした三遠の河村勇輝(三遠ネオフェニックス提供)

 次代のバスケットボール界を担う逸材と注目を集める福岡第一高3年の河村勇輝(18)がB1リーグ最年少デビューを果たした。特別指定選手契約を結んだ三遠ネオフェニックスの一員として、25日の千葉ジェッツ戦(豊橋市総合体育館)に出場し、22分のプレータイムで8得点3アシストの活躍を見せた。東海大への進学が決まっており、三遠でのプレーは3月までとなる見込みだが、河村は「率直にすごくうれしい気持ちはあった。短い期間なんですけど、爪跡を残せるように、チームの勝利に貢献できるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。
 172センチの小柄な体格ながら、その存在感は大きかった。第1Qの残り3分41秒、高校ナンバーワンプレーヤーがコートに立つと、3036人の観衆がどよめいた。チームに合流してからわずかな期間ながら、堂々と司令塔の役割を果たし、マッチアップした千葉の司令塔・富樫勇樹も「彼が入ったことでチームの勢いというか、雰囲気も変わった」と舌を巻いた。
 持ち味の驚異的なスピード、巧みなパスワークはプロの世界でも十分に通用した。第1Q終盤の速攻では体勢を崩しながらブザービーターも。4本のフリースローはすべて成功してみせた。しかし、前半途中に接触プレーで左太ももを痛めた影響か、後半になってからはやや精彩を欠いた。中地区最下位に低迷するチームも前半は7点のリードを奪いながら後半に急失速。56-75で逆転負けを喫し、7試合ぶりの白星を奪うことはできなかった。
 試合後の記者会見で、河村は「いろんなことが経験不足」と反省点を挙げながらも「(プロでやっていける自信に)変わりはない。自分のバスケットが通用する部分もたくさんあった」と力強く話した。
-試合を振り返って
河村「デビュー戦という、自分としても節目というか、すごく大事な試合で(試合の)入りから緊張はあまりなくて、スッと入ることができたんですけど、やっぱりまだまだいろんなことが経験不足で、ターンオーバーがすごく多かったり、負けの原因となってしまった。これは一つの経験として、しっかりと反省して明日につなげて頑張っていきたいなと思います」
-鈴木選手のトラブル(第1Q序盤に腰痛で交代)があって、思ったよりも早い時間の出場だったのでは
「鈴木達也さんのケガというか、アクシデントは自分の中でもすごくびっくりした部分がありました。鈴木達也さんのプレーでゲームメークだったり、そういうのをいろいろ盗んでいこうと思っていたので。(鈴木選手のプレーは)少ししか見えなかったんですけど、そうやって考えている暇もないので、鈴木達也さんの分までしっかりとガードの責任を全うしようと思って、試合に臨んだんですけど、負けてしまったので、それは課題かなと思います」
-前日の会見で「自信があります」と話していたが、試合に出て、その気持ちに変わりはないか
「変わりはないです。自分のバスケットが通用する部分もたくさんありましたし、今日でいろんなことを肌で感じて、明日の試合につなげられるなと思ったので、今日の試合は負けてはしまいましたけど、自分の中でいろんなことを感じることができてよかったかなと思います」
-千葉の富樫選手とのマッチアップは
「富樫勇樹選手というのはすごく憧れで、目標でもある選手なので、個人的な意識はないと言えば、嘘になるので。まあ、あったんですけど、やっぱりそれ以上にチームの勝利を自分としては欲しかったので、その中で、富樫勇樹選手の方がゲームメークであったり、声掛けであったり、そういうのが自分よりも何十倍も良かったかなと、対戦してみて思いました」
-この試合までにプレーコールの部分はすべて覚えたか
「取り敢えず全部フォーメーションとかは、やっぱりガードとしてすぐに覚えて指示をしないといけない立場なので、一日で全部覚えました」
-河村選手の出場で、チームの連動性が上がったように見えたが
「自分が試合に出るのは、周りの選手からしたら初めてですし、いろんなリズムとかパスの感覚というのは今日初めて試合の中で感じていると思うので、今マッチしていない部分は仕方ないと思います。今日いろんなリズムであったり、パスの感覚をうまく伝えられたかなと思うので、それは段々と自分がいる期間のうちにしっかりとアジャストできればいいなと思います」
-左太ももの状態は
「前半の途中に、ディフェンスのときに相手のセンターの膝ががっつり入ってしまって、ハーフタイムのときにテーピングを巻いてやっていこうという感じだったんですけど。まあ少しというか、違和感があったので、後半は…。それは言い訳に過ぎないので、全然ダメだったんですけど、そういうのも少し意識してしまう部分があった。明日は万全な状態で40分間やれるようにしたいです」
-チームは後半に失速しての負けが続いているが、コート内で改善したほうがいいと感じた点は
「流れが悪いときに、オフェンスが一人ひとりの攻めになってしまって、チームで乗り越えようという意識が少し低いなという印象を今日の試合で感じました。そこはガードの声掛けであったり、流れが悪いときに、どうチーム全員で乗り切るか、それがちょっと今のチームにはまだまだ足りてない部分なのかなと。自分が言える立場ではないんですけど、今日コートに立ってみて、そういうふうに感じました」
-あらためてプロの選手としてコートに立った気持ちは
「すごくうれしかったです。率直にすごくうれしい気持ちはありましたし、これが始まり、スタートだなと思ったので、短い期間なんですけど、爪跡を残せるように、チームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいと思いました」
-天皇杯のとき(福岡第一高が千葉と対戦)と比べて自分のプレーは
「高校生のチームメートとやるバスケットとプロの選手たちとやるバスケットの違いははっきりと全く違う部分がある。その中でまだ練習とか少ししかできていませんし、今日も初めての試合だったので、これからお互いがいろんなところで分かり合ってやっていけば、チームはもっといい方向で、勝利にもつながっていくんじゃないかと思います」
-前日の会見で「高校生らしさ」を出していきたいという話していたが
「高校生らしさというのはガムシャラであったり、やっぱり泥くさいディフェンス、オフェンスを見せていければいいなと思ったので、もっと今日の試合以上にできると思いますし、明日の試合でもう一回、自分なりに反省してやっていきたいなと思います」
-ブースターの盛り上がりもすごかったが、ファンへのメッセージは
「ファンのみなさまはすごく応援してくださっていますし、やっぱり勝つことが一番のファンのみなさまへの恩返しだと思っているので、それをなるべく早くファンの方に届けられるように、まずは明日絶対にリベンジしたいと思っています」
-あらためて1試合を、自分に足りないと感じたものは
「高校生と違って、オフボール、ボールを持っていないときにいろいろ体力が削がれたり、いろんなところで体力的な部分が高校生とは違う、体力を維持する難しさがある。そこは今日すごく肌で感じることができたので、これから慣れていけばやっていけるんじゃないかと思うので、まずこの2カ月で…。でもやっぱり勝利に貢献できるようにしたいなと思っています」
-後半に点差が開いた時間に、どういう気持ちでコートに入ったのか
「やっぱりプロである以上、最後の40分間までしっかりとバスケットをすることがファンのみなさんにとっても、自分たちのバスケットにとっても大事なことだと思っているので、点差が開いて自分の中でもこれは負けてしまったなと分かったとしても、40分間一生懸命諦めずにやることが、このプロだけでなくてバスケットのあるべき姿だと思っているので、それはしっかりと遂行していきたいなと思います」
-そこで流れを変えていこうという意識は
「それはやっぱり試合が終わっていない以上、何があるか分からないので流れを変えられるプレーをやっていこうと思いました」
-自分がやってきた高校のバスケが通用したと思えるところは
「やっぱりスピード。絶対に高校生のスピードはプロでも通用すると思いますし、そのスピードをうまく使いながら、いろんなバスケットの選択肢を増やしていけば、もっとスピードが脅威になってくるんじゃないなと思うので、それはプロとの戦いを感じながら、スピードの使い方をうまくやっていけたらなと思います」
-高校でも大きい舞台を経験したことは生きたか
「ウインターカップとか、すごく観客が多くて注目されているというか緊張感はすごくあったので、そういう緊張感は今日の試合にすごく生きてきたなと思います」
-「ファンの方のために」という言葉があったが、その気持ちはプロになって感じたことか
「それは常に持ち続けています。福岡第一高校は部員数がすごく多くて、試合に出られる人と出られない人がいて、試合に出られる人が出られない人の分までしっかりと頑張ったり、地元を離れてきている人たちが多いので、両親に向かっての恩返しというところもしっかりとやっていたので、そこはプロになって変わったというところではないです」

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