自動運転車の実証実験開始 小松駅⇔空港

2020年9月18日 05時00分 (9月18日 10時22分更新)
非常時以外はハンドルを操作する必要がない自動運転車の車内=小松市サイエンスヒルズこまつで

非常時以外はハンドルを操作する必要がない自動運転車の車内=小松市サイエンスヒルズこまつで

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公道4.4キロ スムーズに6往復


 小松市は十七日、JR小松駅と小松空港を結ぶ自動車の自動運転の実証実験を始めた。金沢大の菅沼直樹教授(工学)の研究室が協力した。約四・四キロの公道を六往復し、和田慎司市長や地元中学生ら十二人が試乗した。二〇二三年の北陸新幹線の小松延伸に向け、市は非常時以外は運転者がハンドルを握らなくて済む自動運転バス運行を目指している。実験は十八日まで。
 車両は八人乗りトヨタのアルファードで、金大の所有。全方位の障害物を検知できる赤外線センサーを車体上部やバンパーに搭載。〇・一秒に一回の間隔で静止画を撮影し、信号機の色などの情報を得るカメラが十一台もついている。
 菅沼教授は一五年二月から、珠洲市や東京都などの公道で、自動運転実験に取り組んでいる。小松市は、空港近くに新幹線駅ができる地の利を生かし、両拠点間のアクセス向上を目指す。人件費をかけずバスの運行本数を増加できるとして自動運転バス導入を金大や日野自動車と計画。国の未来技術社会実装事業にも七月、選ばれた。
 この日は駅前の市サイエンスヒルズこまつと小松空港間を走った。菅沼教授は運転席に座り、同乗者は後部座席に乗った。スムーズに加速し、左折時の横断歩道では歩行者を検知し一時停止し、片道約十分で到着した。第一便に乗り込んだ和田市長は「黄信号で止まるし、左右の安全確認もできていた。不安感は全くなかった」と感想を述べた。
 菅沼教授はサイエンスヒルズで自動運転技術について講演もした。融雪装置から出る水を障害物として避け、手旗信号は読み取れないなど技術的課題や法、損害保険の問題があり、無人自動運転はまだ実現しないと説明し「知見を重ね、改善しないと」と話した。
 市は年度内に関係省庁や民間でつくる地域実装協議会を設立する。来年度以降も実証実験に取り組む。 (長屋文太)

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