旅のわくわく感 味わって 世界一周から帰国・中谷さん

2020年9月18日 05時00分 (9月18日 10時24分更新)
カフェをオープンし「旅のわくわく感を提供したい」と話す中谷文香さん=白山市道法寺町で

カフェをオープンし「旅のわくわく感を提供したい」と話す中谷文香さん=白山市道法寺町で

  • カフェをオープンし「旅のわくわく感を提供したい」と話す中谷文香さん=白山市道法寺町で

◇白山で日曜限定カフェ
◇現地写真や体験談でおもてなし


 新型コロナウイルスが流行する直前に世界一周の旅から帰国した中谷文香さん(31)=金沢市=が、白山市道法寺町のインド・パキスタン料理店「アザーン」を間借りし、日曜日限定で営業する「カフェ シェシカブルー」をオープンした。手作りスイーツや世界のビールを片手に、中谷さんが体験した旅の話も聞ける。「海外に行きにくい今こそ、旅のわくわく感を味わえる空間にしたい」 (都沙羅)
 三連休があれば、マレーシアに弾丸旅行するほどの旅好き。社会人七年目だった昨年六月、「片道切符をつなぎ、行き先を決めない旅をしたい」と思い立ち、会社を辞めた。
 一人で日本を飛び出し、タイ、ロシア、カザフスタン…。思うままに国境を越えた。極寒のアイスランドで車窓から見たオーロラや、言葉の通じないロシア人と翻訳機を使って語り明かした夜。三十二カ国での思い出を胸に、一月に帰国した。
 会社員時代から「旅の心地よさやわくわく感を誰かに提供する仕事がしたい」という夢があった。世界を旅しながら、各国の自由なおもてなしを体験し「気遣いに正解はないんだ」と気付いた。
 帰国後、ゲストハウスや飲食店で働く中で、独立を志し始めた。今春、アザーンのオーナーと知り合い、自らの思いを打ち明けた。オーナーの妻の好意で店を間借りする許可を得て、夢への第一歩として九月六日にカフェを開いた。
 メニューは旬の果物を使ったパフェやケーキのほか、週替わりの世界のビールなど個性豊か。アザーンを間借りするため、店のシェフが作る南アジア料理も味わえる。中谷さんが現地で毎日撮影した風景をまとめたアルバムもある。
 店名「シェシカ」は、旅の道中で仲を深めたアルゼンチン人女性の名前。日本語を学んでおり、「今年は日本に行きたい」と楽しみにしていた。コロナ禍でかなわぬ約束になったが、「出会った縁を大切に」と、店の名に登場させた。
 将来は自分の店を開くことが目標。「心地よい気分になれるカフェとしておもてなししたい」。夢への旅路を踏み出した。
 営業は毎週日曜日の午前十一時〜午後五時で、その間もアザーンは通常どおり営業する。

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