願(がん)ばる<44> 交流が一番の釣果

2020年9月18日 05時00分 (9月18日 05時03分更新)
「がんばったなー」と子どもに声を掛ける藤崎金雄さん(右)=浜松市北区都田町で

「がんばったなー」と子どもに声を掛ける藤崎金雄さん(右)=浜松市北区都田町で

  • 「がんばったなー」と子どもに声を掛ける藤崎金雄さん(右)=浜松市北区都田町で
 「いっぱい釣ったな」。ニシキゴイが入ったビニール袋を子どもたちに手渡す藤崎金雄さん(90)。山沿いの住宅街にある「都田釣り堀」(浜松市北区)。コロナ禍で利用客は減少するが、「大人も子どもも笑顔で楽しむ姿をもっと見たい」。続ける理由をそう話す。
 縦二十メートル、横十メートルの池には、大小のニシキゴイ約六千匹が放してある。四十八年ほど前、自宅の庭先に八百個のブロックを積み上げ、近くの山から湧き水を引いて造り上げた。
 看板も電話番号の表記もなく、口コミだけで“金魚の釣り堀”として長年親しまれてきたが、今年は利用客の足が鈍り、平日は数人で終わる日が続くことも多い。「池の管理は大変で、もうからない。体もえらいが、足腰が動く間は続けたいね」。半世紀近く続けてきた藤崎さんにとっては、利用客との交流が生きがいにもなっているようだ。
 「また来いよ」。小さな太公望たちに声を掛けた。
 写真、文・袴田貴資

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