特急福井乗り入れ 割高に 敦賀開業後県、乗り継ぎと比較

2020年9月17日 05時00分 (9月17日 09時34分更新)

 二〇二三年春の北陸新幹線敦賀開業後も福井方面への特急列車が存続した場合、福井−大阪間などの運賃・料金は新幹線と特急を乗り継ぐよりも割高になることが、県の試算で分かった。運行区間がJRと並行在来線にまたがるほか、新幹線と特急との乗り継ぎでは割引があるため。JR西日本は特急乗り入れに否定的で、存続へのハードルがまた一つ上がりそうだ。
 十六日にあった県議会本会議の一般質問で、佐藤正雄議員(共産党)が特急存続を求めたのに対し、前田洋一・県地域戦略部長が答えた。試算は、現行の料金体系を踏まえた。運賃と特急料金は、距離に応じて高くなる。特急列車乗り入れの場合は、運行区間がJRと並行在来線を運営する新会社の二社にまたがるため、運賃・料金がそれぞれ計算されて割高になる。一方、新幹線と特急を同一日に乗り継いだ場合は、特急料金が半額になる。
 福井−大阪間の運賃・料金は、現行の特急サンダーバードで六千百四十円となっている。試算によると、新幹線開業後もサンダーバードの乗り入れで直通運転した場合は七千四百二十円。敦賀駅で新幹線とサンダーバードを乗り継ぐと、乗り継ぎ割引が適用され七千円になる。所要時間は乗り継ぎが三分短い一時間四十三分(乗り換え時間は十分)だった。
 JR西は「新幹線の利用が基本かつ大前提」とし、経営分離された区間で特急の運行例はないという原則を繰り返し主張している。前田部長は「割引の適用など料金を引き下げる交渉が必要になるが、JRとしては特急の存続自体が厳しい状況。料金の交渉になかなか入れていない」と説明した。特急存続を巡っては、県が年内に方向性を出すとの方針を示している。 (山本洋児)

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