切削技術を鍋作りに活用 四日市・中村製作所が萬古焼製造

2020年9月17日 05時00分 (9月17日 05時00分更新) 会員限定
調理鍋を製作する若手社員=四日市市広永町の中村製作所で

調理鍋を製作する若手社員=四日市市広永町の中村製作所で

  • 調理鍋を製作する若手社員=四日市市広永町の中村製作所で
  • 無水調理できる萬古焼の鍋「ベストポット」=同社提供
 工作機械やロケットの部品などを手掛ける精密部品加工の「中村製作所」(四日市市広永町)が、自社工場内で伝統工芸品の「萬古焼」製造に乗り出した。培ってきた切削技術を生かし、ふたと本体の密着度が高く、無水調理できる土鍋「bestpot(ベストポット)」を増産する。 (磯部愛)
 同社は二年前から、萬古焼メーカーと連携して土鍋を製造。仕入れた鍋と鋳物のふたの縁を削り、ずれを千分の一ミリ単位に抑えて販売している。うま味や熱を逃がさず、蓄熱調理もできることなどから注文が殺到した。
 しかし、鍋を作るための型が数十キロ以上と重く、持ち運びが大変なことから、製造できる数に限界があった。生産性向上のため、自社でも安定して製造できるようにしようと、土鍋を一から作ることを決意。関わりのある萬古焼メーカーから技術指導を受け、「山口陶器」(菰野町)と顧問契約を締結した。
 今年一月から準備を始め、重い型をクレーンでつり上げるようにしたほか、型の持ち運びができる台車を考案したり、均一の出来栄えになるように土鍋の中にビニール製のボールを入れてひずみを整えたりした。電気炉を導入し、鋳物にガラス質の釉薬(ゆうやく)を吹き付...

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