北陸発 おしゃれ靴べら 伝統の着色 真ちゅう製

2020年9月17日 05時00分 (9月17日 05時00分更新)
靴磨き職人の相賀善博さんらが開発した靴べら=金沢市で

靴磨き職人の相賀善博さんらが開発した靴べら=金沢市で

  • 靴磨き職人の相賀善博さんらが開発した靴べら=金沢市で

金沢・靴磨き職人と高岡・オリイ開発


 金沢市を拠点に靴磨き職人として活動する相賀(あいが)善博さん(29)が、高岡銅器などの着色を手掛けるモメンタムファクトリー・Orii(オリイ、富山県高岡市)との協業で、伝統技術で着色を施した真ちゅう製の靴べらを商品化した。相賀さんは靴の形状や足の健康を守る靴べらの価値を高めるとともに、北陸の伝統工芸の魅力発信につなげたい考えだ。(中平雄大)
 相賀さんは趣味の靴磨きを仕事にしようと、昨年十月に脱サラして個人創業した。「靴を長く大切に履き続けてほしい」との思いから靴べらの使用を勧めているが、脱ぎ履きの機会が多い日本では面倒だと感じる人も多い。かかとを踏むように靴を履くと内部で形状を保っている芯材が崩れてしまい、靴擦れをはじめとする足の健康被害につながってしまうという。
 「おしゃれで持ちたいと思える靴べらがあれば」と考えていたところ、靴磨きの活動拠点としている金沢市内のオーダースーツ店「ザ・メジャーリング・オーダー・サロン」を経営する藤田伸朗さん(49)を通じてオリイと出会った。
 オリイは薬品を炎で熱して金属に焼きつけ、化学変化で独特な風合いと色彩を発色させる独自の技術を誇る。相賀さんは工場で自ら着色技術を体験し、実証実験を重ねた。
 靴べらは青銅や純銀など五色展開し、サイズは長さ九・六センチ、最大幅三・七センチ、厚さ二ミリと持ち運びやすさにこだわった。キーホルダーとしても使える。価格は税込み六千六百円。「ザ・オリイ・シューホーン」の商品名で専用の電子商取引(EC)サイトで販売している。
 新型コロナウイルスの影響で従来の対面サービスが困難を強いられる中で、相賀さんらは一つのチームとして今後も新商品の開発に取り組んでいくといい「北陸発のおしゃれを全国に発信したい」と話している。

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