三菱パワーの155キロ右腕・伊藤を12球団視察…日本ハムスカウト「どこのチームもほしい即戦力」
2020年9月16日 19時59分
◇16日 都市対抗野球西関東予選・代表決定リーグ ENEOS5―3三菱パワー(横浜スタジアム)
今秋ドラフト候補の三菱パワー・伊藤優輔投手(23)が16日、第91回都市対抗野球大会(11月22日開幕、東京ドーム)の西関東予選・代表決定リーグのENEOS戦に先発。12球団のスカウト視察の前で、5イニングを被安打5、3失点で涙をのんだ。試合は三菱パワーが延長12回、3―5で敗れ、敗退が決まった。
今秋の公式戦初登板となった155キロ右腕の伊藤はリードを許したまま5回で降板した。運営母体の社名変更にともない、9月からチーム名を三菱日立パワーシステムズから三菱パワーに変え、来年は三菱重工名古屋などとのチーム統合もあるだけに思い入れのあるシーズンだった。
「ことしは三菱パワーとして最初で最後だったので、何としても都市対抗に出たかった」
都小山台高、中大で注目され続けて、ことしは社会人2年目でドラフト解禁。9日の王子との練習試合で自己最速の155キロもマークした。立ち上がりから150キロ台を見せたが、制球に苦しんだ。カットボールなどでかわしたが、3回に小豆沢に逆転二塁打、5回にもベテラン柏木にタイムリーを浴びた。
「調子が良かったので、飛ばしていって終盤までと思いましたが、球数が多すぎました」。101球でマウンドを譲った。
この日は12球団のスカウトが視察。日本ハムの山田スカウト顧問は「大事な試合で力みもあったと思う。どこのチームもほしい即戦力」とあらためて評価した。
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