ドカベンのあの男と同じ呼び名で三塁手…西濃運輸の岩城が2ラン含む2安打 楽天スカウト「パンチ力あり面白い」
2020年9月16日 17時16分
◇16日 社会人野球都市対抗大会・東海地区2次予選 西濃運輸12―1スクールパートナー硬式野球部(7回コールド、岡崎市民球場)
今秋ドラフト候補に挙がる西濃運輸の岩城駿也内野手(23)=九州産業大=は16日、社会人野球都市対抗大会の東海地区2次予選・スクールパートナー硬式野球部戦に「4番・三塁手」で先発出場し、2ランを含む2安打3打点。苦手だった守備も堅実にこなし、チームの大勝に貢献した。
7回以降に10点差がつけばコールドとなる試合。9点差の7回2死一塁から打席に立つと、甘く入った変化球を豪快に引っ張り左翼席へ運んだ。
「打撃でチームを引っ張りたいという気持ちは強い。(本塁打は)狙っていたわけではないけど、長打が持ち味なので」
指名打者として出場した昨年、チームはまさかの2連敗で予選敗退。2年目となる今年は「大学時代から守備がダメだと言われていたので、なんとか守備もこなせるようになりたい」と練習に励み、「守備から自分のリズムをつくれるようになった」。打撃への良いつながりも感じている。この日も2度の守備機会をそつなくこなし、自らの殊勲打につなげた。
楽天の山田スカウトは「大学時代から広角にスタンドへ運ぶ力は良いものがあった。西濃運輸で三塁を任されているということは、それなりの信頼を勝ち取れる守備力をつけたということ。右のパンチ力がある打者としては面白い選手だと思う」と評価する。
漫画「ドカベン」に登場する人気キャラクター「岩鬼正美」と文字こそ違うが、同じ“いわき”で強打の三塁手。「マネジャーから『まさみ』と言われますが、自分はドカベンを読んだことがないので…」と苦笑いするが、次戦以降も漫画ばりの豪快スイングでチームを2年ぶりの本選出場へ導く決意だ。
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