6回終えたらほぼ勝敗わかる…リード許すと勝率わずか『8.1%』 今の中日がファンに見せている野球とは

2020年9月16日 10時45分

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2回表無死一、二塁、阿部が併殺打に倒れる=15日、マツダスタジアムで

2回表無死一、二塁、阿部が併殺打に倒れる=15日、マツダスタジアムで

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渋谷真コラム・龍の背に乗って

◇15日 広島6―3中日(マツダ)
 高橋で2点差、京田で1点差。一瞬、夢を見かけた僕を戒めたのは、スコアブックに記していた「19時53分」という数字だった。6回、ビシエドが凡退し、攻撃を終えた時刻だ。
 「6回を終えてリード」していたら、中日がめっぽう強いのは竜党ならご承知だろう。26勝2敗2分け、17連勝中である。福、祖父江、ライデル。勝利の方程式の強さを象徴している。しかし、光があれば、影がある。「6回を終えてリード」されていたら、とてつもなく弱い。勝率たったの8分3厘。8回に突き放され、負けた。3勝34敗1分け。勝率は8分1厘に下がった。開幕戦で3点差をひっくり返したのが最大逆転。7、8月は1点差が1度ずつ。リーグ最弱の得点力では、他球団の方程式を崩せないのだ。
 勝つのなら、先発の九里を攻略するしかなかった。誰かが言っていた。「何で九里は中日戦だけ好投するんだ?」。なるほど、対戦防御率2・28は球団別では一番いい。要因は察しがつく。球を動かし、ゴロを打たせる九里と、昨季の平均打球角度がリーグで最も低かった中日。この日も打者22人で10人がゴロアウトだった。フライアウトは2人。6回にアルモンテの打球が上がった(右越え本塁打)のを危険信号と見た広島ベンチは、さっさと継投に動いた。
 2回に阿部、4回に高橋が併殺打。ゴロを打たせてなんぼの投手に、ゴロを打たされる。ほとんどの部門でリーグワーストの中日打線だが、その中には計64併殺打も含まれている。打った人を責めるのは簡単だが、根っこはもっと別にある。速い打球を打ち、角度をつける。チームとして目指している道のりは、なお険しい。
 鈴木誠の3ランで半ば敗戦を覚悟した。そして19時53分には受け入れざるを得なかった。あの時点で望みは8・3%しかなかったのだから…。6回で終わり。そんな野球を、いつまでもファンに見せていいはずがない。

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