歌舞伎の伝承者 小松にあり 子ども指導 75歳北野さん 全国表彰  「100歳まで頑張りたい」

2020年9月16日 05時00分 (9月16日 05時02分更新)
2011年、全国子供歌舞伎フェスティバルin小松に向け子どもたちを指導する北野勝彦さん(手前右)=小松市で(同市提供)

2011年、全国子供歌舞伎フェスティバルin小松に向け子どもたちを指導する北野勝彦さん(手前右)=小松市で(同市提供)

  • 2011年、全国子供歌舞伎フェスティバルin小松に向け子どもたちを指導する北野勝彦さん(手前右)=小松市で(同市提供)
  • 日本キワニス文化賞受賞を喜ぶ北野さん(右)と和田慎司市長=小松市役所で

 小松市殿町の元中学校教諭で、歌舞伎指導者北野勝彦さん(75)が、日本の伝統文化継承への功績を認められ「日本キワニス文化賞」を受賞した。 (長屋文太)
 同賞は、今年で五十五回目。世界的な社会奉仕団体「国際キワニス」日本地区が、日本の伝統文化伝承で特に功績がありながら、比較的世間に知られず、苦労する人や団体を毎年、一件表彰している。
 北野さんは小松市の中学校社会科教諭だった四十五年ほど前、生徒の情操教育にと文化祭で生徒が演じる歌舞伎を指導し始めた。二年後の一九八六(昭和六十一)年から、歌舞伎の演目「勧進帳」を市内の中学校が毎年持ち回りで演じる「中学校古典教室」の指導者を務めた。
 九九(平成十一)年に始まった全国子供歌舞伎フェスティバルin小松(現・日本こども歌舞伎まつりin小松)でも指導者に就いた。「全国の指導者はプロやセミプロが多かった」と一念発起。歌舞伎役者三代目市川松尾、女流義太夫竹本越若に師事。五十代だったが基礎から教わり、古典教室、全国子供歌舞伎フェスとも二〇一四(平成二十六)年まで、指導を続けた。
 今は市主宰の伝統芸能教室「こまつ歌舞伎未来塾」で、主に小学生向けに歌舞伎を教えている。
 ◇ 
 北野勝彦さんは、小松市役所に和田慎司市長を訪ね、日本キワニス文化賞受賞を報告した。十一日に北野さんが「名誉で光栄。何物にも代え難い」と受賞を伝えると、和田市長は「北野さんの受賞は全国的に『歌舞伎の町』小松が評価されたということ。うれしく思う」と共に喜んだ。
 受賞を記念し、北野さんは同日、小松市内での歌舞伎の発展を願い、市に五十万円を寄付した。和田市長に目録を手渡した。北野さんは「健康で命続く限り、子ども歌舞伎を指導したい。百歳まで頑張りたい」と笑顔を見せた。

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