ジオパーク 読んで再発見 立山黒部協会 来月初のガイド本

2020年9月16日 05時00分 (9月16日 05時02分更新)
10月に発刊される「歩いて手繰る立山黒部ジオパーク見聞録」

10月に発刊される「歩いて手繰る立山黒部ジオパーク見聞録」

  • 10月に発刊される「歩いて手繰る立山黒部ジオパーク見聞録」

旅行記風、専門知識と写真も


 立山黒部ジオパーク協会(富山市牛島新町)は十月一日、協会として初のガイドブック「歩いて手繰(たぐ)る立山黒部ジオパーク見聞録」を発売する。飛騨山脈(北アルプス)から富山湾まで県東部に点在するジオパーク内の二十六カ所の魅力を分かりやすく発信。県内の「宝もの」の価値が再認識できる記録本として活用してもらう。 (坂本正範)
 ガイドブックは、「山岳」「山間部」「扇状地〜平野」「海」の四章で構成している。協会会員ら二十五人が実際に現地に出向いて写真を撮影し、「旅行記風」に記した。黒部川の源流域、神通峡、杉沢の沢スギ(入善町)、ヒスイ海岸(朝日町)などを取り上げ、専門家の意見も掲載。歴史的な見地などから正確な知識を得ることができるという。
 読者が現地で体験・見学できるように地図や旅程表を載せた。例えば「立山信仰の地 芦峅寺」の項では、富山地方鉄道千垣駅から県立山博物館まで徒歩三十分といった時間の目安のほか、「交通量が多いので注意」と執筆者の言葉も紹介している。
 富山市内で会見した中尾哲雄会長は「県内の子どもにも読んでもらい、古里愛につながればいい」と話した。同席した津嶋春秋副会長と岡田敏美理事(県立大名誉教授)は「写真集としての価値もある」などと語った。
 B5判、百五十一ページ。千八百円(税別)。二千部発行し、県内の書店で販売する。
 立山黒部ジオパーク協会は二〇一五年に設立され、今年三月末の会員は法人・団体が二百十三、個人が三百五十一の計五百六十四。

 ジオパーク 「地球の公園」の意味。ダイナミックな地球の活動がよく分かる地質や景観を守り、教育や観光、防災などに活用されている地域。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が「世界ジオパーク」として161地域を認定。国内では日本ジオパーク委員会が43カ所を認定しており、うち9カ所は世界ジオパーク。立山黒部は3000メートル級の北アルプスと急流河川がつくった扇状地、深さ1000メートルの富山湾にまたがる地域で、2014年に日本ジオパークに認定された。


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