3連敗朝乃山へ…私も何か助言したいのだが、もはやお手上げ「どうでもなれ」居直るしかない【北の富士コラム】

2020年9月15日 21時05分

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照ノ富士に上手投げで敗れた朝乃山

照ノ富士に上手投げで敗れた朝乃山

  • 照ノ富士に上手投げで敗れた朝乃山

◇15日 大相撲秋場所3日目(東京・両国国技館)

 場所前から混戦は予想されたが、早くも3日目にして大混戦となってしまった。
 昨日(2日目)、武隈親方(元大関豪栄道)に稽古嫌いと指摘されてしまった御嶽海が隆の勝の押しの猛攻に圧倒され、あえなく敗れてしまった。朝乃山に次ぐ実力者と高い評価を受けながら、下位力士に負けることが多いところがある。2回の優勝を経験しながらまだ大関に昇進を果たせていない原因は下位力士に弱いところにある。まさにその通りの相撲であった。
 その点、正代は大きく変化を見せてきた。相撲の取り口が一変したのはようやく自覚が出てきたのが要因であろう。恵まれた体と柔らかい足腰、人がうらやむような素質を持ちながら本人にさっぱり意欲がなく、一進一退を繰り返していたが、昨年の九州場所あたりから徐々に片りんを見せてきた。立ち合いに上体が起き、あごが上がる大きな欠点が少なくなり、前に出る力が出てきて成績がどんどん上がってきている。今場所も3日間の相撲は完璧である。むしろ良過ぎるほどである。3日間を見る限り、正代が場所を引っ張っていくだろう。少し早いとは思うが、13勝ぐらいの優勝を果たすと大関の声が掛かると思われる。今後の相撲に注目しよう。
 貴景勝は2日間の相撲内容が良かったので、これで安心と思わせたが、北勝富士に引いて墓穴を掘り負けてしまった。立ち合いから攻めているのに不用意な引き技に出たのはまだ本調子ではないということであろう。
 そして問題は朝乃山である。照ノ富士を浅いもろ差しから土俵際まで攻めたが、照ノ富士に上手を引かれて足が止まってしまった。おそらく上手を引かれて朝乃山は早く攻めなければと思ったに違いない。勝ちを急いで前に出るところを照ノ富士は左からの上手投げで放り捨てた。これで3連敗。勝ちたい気持ちが強過ぎて相手の動きがまるで見えていない。おそらく自分がどんな相撲を取ったのかも覚えていないと思われる。場所前の自信はどこにも残ってはいまい。
 4日目の相手は北勝富士だが、手ごわい相手である。楽には勝たせてはくれまい。私も何か助言したいと思うのだが、もはやお手上げである。もしあるとしたら「もうどうでもなれ」と居直るしかないだろう。薄情な言い方だが、これも試練である。横綱に昇進する前の貴重な体験と思うしかないだろう。
 さてそろそろ夕飯だ。14日に食べた相撲カレー、なかなかうまかった。本格的な味でその辺のカレー専門店にも負けてはいない。しかし残念ながら私のカレーには及ばない。やはりイモと豚肉、ニンジン、タマネギがごろっと入ってなければカレーじゃない。あまりに評判が良いので近々また作らなければいけない状態であります。ところで今夜は出前のカツ丼にします。(元横綱)
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