角谷教諭「さらに飛躍を」 金沢市工高・相撲部顧問 北陸出身2力士見守る

2020年9月15日 05時00分 (9月15日 10時21分更新)
相撲部員を指導する角谷直良教諭(左)=金沢市畝田東の金沢市立工業高で

相撲部員を指導する角谷直良教諭(左)=金沢市畝田東の金沢市立工業高で

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「朝乃山の大学先輩」「深井は高校教え子」


 金沢市立工業高校の相撲部顧問・角谷(かどや)直良教諭(29)は、大相撲秋場所に飛躍を期す北陸出身の二力士と縁がある。近畿大時代は大関・朝乃山(富山市出身、高砂部屋)と稽古に励み、金沢市工では先場所三段目優勝を飾り、今場所から幕下に挑む深井(羽咋市出身、同部屋)を指導。朝乃山には将来の横綱昇進に期待し、深井についても「思い切ってやれば結果がついてくる」と温かく見守るつもりだ。 (阿部竹虎)
 角谷教諭は三重県伊勢市出身。相撲好きの祖父のすすめで小学一年から県内の教室に通った。同市御薗中時代の全国大会での戦いぶりが当時の金沢市工相撲部の顧問・浜野文雄さん=現東洋大相撲部監督=の目にとまって誘いを受けた。「相撲王国の石川で競技をしたい」と思い立ち、進学を決めた。
 高卒で大相撲入りするのが目標だったが、二年時の練習中に膝の半月板を損傷。思うような取組ができない日々を過ごしたが、「文武両道」がモットーの浜野さんから「大学に進んで、将来は指導者になるのもいい」と声をかけられ、希望が開けた。
 近畿大では二年時に再び膝を故障してリハビリ生活を送ったが、三年時に全国学生選手権に出場するなど足跡を残した。当時朝乃山は二年後輩で「おとなしくて、にこにこして愛嬌(あいきょう)がある」のが印象的。すでに得意の右四つが仕上がっており、大器を予感させていたが「身近にいた後輩が大関になり、次の横綱に近いなんて信じられない。今では雲の上の存在」と目を細める。
 二〇一四年三月に近畿大を卒業後、一年間は金沢市港中で社会科教諭として働きながら金沢市工の相撲部顧問を務めた。教諭として同校に移った後も続けている。指導した深井は「明るくてクラスでも人気者。会話の中心には常に彼がいた」と懐かしむ。深井は相手の動きに応じて柔軟に技を仕掛ける器用さで頭角を現し、二年時に全国高校選抜大会で個人優勝し、全国高校総体(インターハイ)の団体優勝にも貢献。東洋大を経て高砂部屋に入門し、今年の春場所、三段目百枚目格付け出しでデビューした。
 深井は同部屋に朝乃山がおり角谷教諭は「身近に『お手本』がいて、さまざまな技を教えてもらえて素晴らしい」と思いはせる。「幕下はさらにレベルが高いが、ケガすることなく、優勝を狙ってほしい」と期待を込めた。
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 朝乃山は秋場所初日の十三日、小結遠藤(追手風部屋)に敗れ、二日目の十四日も前頭筆頭・隆の勝(千賀ノ浦部屋)に黒星。深井は初日に白星を挙げ、二日目は取組がなかった。

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