議会の男女平等 考える 市民が女性議員らと研修

2020年9月15日 05時00分 (9月15日 10時18分更新)
政治経験を基に意見を述べる議員ら=金沢市三社町の県女性センターで

政治経験を基に意見を述べる議員ら=金沢市三社町の県女性センターで

  • 政治経験を基に意見を述べる議員ら=金沢市三社町の県女性センターで
 女性の政治参加について、市民が女性議員らと考える研修会「議会に男女平等が必要な理由(わけ)」が十三日、金沢市三社町の県女性センターで開かれた。政治分野における著しい男女格差が日本の課題として指摘される中、市内外の男女約百二十人が、ジェンダーレスな議会の在り方について理解を深めた。 (西浦梓司)
 男女共同参画社会の実現を目指す「県各種女性団体連絡協議会」(金沢市)が主催。二月に開催する予定だったが、新型コロナウイルスの影響でこの日に延期された。
 研修会では、同協議会の会員が具体的な数字を用いて、県内の市町議会における女性進出の現状を解説した。昨年四月の統一地方選以降に集めたデータによると、市議会の女性議員の比率は10・0%、町議会の同じ比率は7・0%で、ともに四十七都道府県中四十一位。珠洲市や志賀、宝達志水、川北の各町の議会では、女性議員がゼロという。
 このほか、世界経済フォーラム(WEF)が発表している男女格差指数で、日本の政治の男女格差は百五十三カ国中百四十四位であることや、二〇三〇年までに社会の指導的地位に占める女性の割合を30%とする国の目標「二〇三〇」の達成が先送りされたことにも触れ、女性が政治や意思決定の場に進出する必要性を訴えた。
 後半は、金沢市議会と県議会の女性議員計八人が登壇し、それぞれの政治経験を基に意見を述べた。議員たちは出馬時のハードルについて問われると、夫から「選挙に出るなら家を出て行く」と言われたことや、旧姓で立候補してほしいと頼まれたエピソードなどを話し、周囲の理解を得る難しさを振り返った。
 また、会場の参加者から「議会で男性社会を感じたこと」について質問されると、議会の執行部が全員男性であったことや、女性の健康に関連した研修会で男性から「月経という言葉を使わないでほしい」と言われたことなどを挙げた。
 女性の政治参加についてアドバイスを求められると、ある議員は「男性中心の社会に女性が参画することで、人間的な視点が生まれる。ハードルは高いが、一歩踏み出すことで、女性議員が増えることを願っている」と語った。
 研修会で司会を務めた常光利恵(じょうこうとしえ)さん(71)は「女性の政治参加は生活に直結してくる。研修会で得たことを地元に持ち帰って、還元してもらえれば」と話した。

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