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「一発目でこの金額とは…」2冠・井上尚弥の次戦ファイトマネー あまりの高額さに驚き隠せない大橋会長【山崎照朝コラム】

2020年9月12日 12時14分

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日本時間11月1日にラスベガスで2冠タイトルマッチを戦う井上尚弥

日本時間11月1日にラスベガスで2冠タイトルマッチを戦う井上尚弥

  • 日本時間11月1日にラスベガスで2冠タイトルマッチを戦う井上尚弥
  • 井上尚弥への期待を語る大橋秀行会長
 プロボクシングWBA&IBF統一世界バンタム級王者の井上尚弥(27)が所属する大橋ジムの大橋秀行会長(55)が11日、取材に応じ、10月31日(日本時間11月1日)に米国・ラスベガスで行われるWBA同級3位、IBF4位ジェーソン・モロニー(29)=オーストラリア=戦がこれまでにない高額ファイトマネーになることを明かした。渡米時に金額を公表するという。
 「今回はお金がすごくいいんです。一発目でこの金額だから防衛回数で天文学的な額にいく」と大橋会長は提示額に驚きを隠さなかった。東洋の英雄で5階級制覇のマニー・パッキャオ(フィリピン)は昨年、1試合で1000万ドル(約11億円)を稼いだと言われる。井上はそのパッキャオに並ぶ怪物になり得ると言い切った。
 井上は幼少時から現トレーナーの父・真吾氏から英才教育を受けた。高校時代はアマ7冠。スピードと多彩なテクニックで基本に忠実な完璧なボクシングで一斉を風靡(ふうび)した。プロ転向後もハイレベルなテクニックで連勝を重ね、昨年5月の階級最強を決めるWBSS賞金トーナメント準決勝ではエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を2回TKOで下し、IBF王座を獲得。プロ18戦目で主要4団体王者に就き、賞金80万ドル(約8768万円)も獲得。
 11月の決勝ではノニト・ドネア(フィリピン)を判定で下しWBAスーパー、IBF世界バンタム級王座を統一。防衛にも成功し、100万ドル(1億800万円)を獲得している。モロニー戦はドネア戦以来、約1年ぶりのビックファイトとなる。気になるのは実戦感覚。新型コロナの世界的拡散さえなければ、4月にラスベガスに乗り込んでWBO王者のジョンリル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦が実現するはずだった。それも延期が繰り返され、カシメロは他の選手との防衛戦を決めた。
 それでも井上陣営に焦りはない。大橋会長は「残念ですが、まあ、コロナは全世界なんで仕方ない。モロニーはスキのない。まとまっている選手。カシメロは一発の強打の怖さはあるけどスキだらけ」と違いを分析。繰り返された延期にも「その都度キャンプを張ってきたが試合を3回くらいやった感じなので全然ブランクが空いている感覚はない」と言った。この次の戦いにカシメロとの統一戦を見据えており、モロニー戦は重要だとも語った。
 会場は無観客で行われ、日本ではWOWOWが生中継する。大橋会長は「コロナで先行きが見通せない中で井上のラスベガスですよ。尚弥が光を差してる」と期待する。高額ギャラの公表についても「米国からオファーされた額ですからすごい。しかもこの状況下でこの金額はあり得ないですよ。これはすごい夢があるんです。後に続く日本選手のためにも」と続けた。
 井上の戦績は19戦(16KO)無敗。強さの秘密については「あれだけの実績を持ちながら、コレ(鼻)になっていない。それが一番です」と大橋会長は天狗のポーズをとった。そして、魅力については謙虚で切磋琢磨(せっさたくま)を怠らない真面目さと人間性を挙げ「モロニー戦は井上が第二のパッキャオになるためのスタートなんです」と語った。公表される金額にも、戦いぶりにも注目したい。(格闘技評論家=第1回オープントーナメント全日本空手道選手権王者)

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