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ハンドボール高宮咲 名古屋を日本リーグPO導く

2018年10月10日 11時00分

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練習で激しくマークされながらもシュートを放つ高宮(右)=名古屋市瑞穂区のブラザー体育館で(伊藤朋子撮影)

練習で激しくマークされながらもシュートを放つ高宮(右)=名古屋市瑞穂区のブラザー体育館で(伊藤朋子撮影)

 ハンドボール女子日本リーグのHC名古屋の主将に今季、ライトバック(RB)の高宮咲(25)が就任した。前身のブラザー工業から、運営母体が総合型地域スポーツクラブ「NPO法人名古屋スポーツクラブ」となったHC名古屋から初めて日本代表に選ばれ、今年8月、熊本で行われたトライアルゲームズに出場した。目標のプレーオフ(PO)進出へ、チームの先頭に立つ。
 利き手の左から繰り出すシュート、味方を使ったプレーなどセンスのある攻撃が高宮の武器だ。160センチと小柄でも体幹は強い。「私の持ち味のしなやかさを失わず、フィジカル面を強化することが課題」。人生MAXという55キロから、さらなる増量に取り組んでいる。
 8月の代表入りは朗報だったが、チームでは前例がなかった。所属先の名古屋ダイハツでの休暇の取り方にも戸惑った。それでも職場から温かく送り出してもらった。
 代表ではチームのRBではなく、主に右サイドでプレーした。「ポストと2人で攻めるのが得意なので、良いポストがいる代表でのプレーは楽しかった」と高宮。日本代表のキルケリー監督にも「2つのポジションができるのは武器。フィジカルが強くなれば代表に呼ぶ」とお墨付きをもらって、チームに戻った。
 4年前、大阪教育大卒業後は引退も考えた高宮に、PO常連の強豪・広島メイプルレッズから入団の誘いがあった。1歳上に同じ左利きの現主将・門谷が在籍していた。「近い年齢に学生時代からうまいと思っていた選手がいて、自分が試合に出る姿が想像できなかった。競技を続けるなら、試合に出られない苦しみより、試合に勝てない苦しみの方がやりがいがある」。現役続行を決めた高宮は、知人のつてを頼り、HC名古屋へ入団することになった。

今季は連勝発進

 HC名古屋は2002年から15年まで最下位を逃れたのが1度だけの弱小チームだった。高宮が入団した15年は1勝もできなかった。しかしドイツで指導者修業した新井翔太監督(28)が就任した16年に最下位脱出。昨季は高宮がチーム最多の93得点を挙げ、9チーム中6位に上昇した。今季は飛騨高山、大阪ラヴィッツに連勝し、好発進した。
 「開幕戦で勝っても全員が喜びすぎなかったところにチームの変化を感じた。入団時から、いずれ主将になり、チームを変えないといけない覚悟はあった。自分が個人賞(ベストセブン)を取るくらいでないとPO進出はないと自覚している」。チームをPOへ導く活躍ができれば、来年の世界選手権、20年の東京五輪の代表入りにも近づくと信じている。 (伊東朋子)
 ▼高宮咲(たかみや・さき) 1992(平成4)年10月13日生まれ、東京都杉並区出身の25歳。160センチ、55キロ。ポジションはライトウイング、ライトバック。家族の転勤先の群馬・富岡中で競技を始める。小学校ではバスケットボールをしていたが、左利きが不在だったため、入部3日でルールも知らないまま試合に出場。東京・文化学園大杉並高-大阪教育大。大学2年で全日本インカレ優勝。中高の体育教員免許取得。2015年、HC名古屋に加入。名古屋ダイハツ勤務。

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