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紀平追う愛知の「りかちゃん」 フィギュア期待の13歳・手嶋

2018年11月28日 02時00分

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全日本ジュニア選手権女子フリーで華麗な演技を披露する手嶋里佳=25日、アクシオン福岡で(黒田淳一撮影)

全日本ジュニア選手権女子フリーで華麗な演技を披露する手嶋里佳=25日、アクシオン福岡で(黒田淳一撮影)

 紀平に続いて世界にジャンプ! フィギュアスケートの全日本ノービス選手権でノービスA女子を制した手嶋里佳(13)=名東FSC=が、今月25日に閉幕した全日本ジュニア選手権の舞台で堂々の演技を披露した。シーズン前にはシニア1年目でグランプリ(GP)シリーズ2連勝とブレークした紀平梨花(16)=関大KFSC=と交流。同じ「りか」の名前を持つあこがれの先輩を目標に、来季はジュニアの舞台で世界に羽ばたく。
 伊藤みどりさんや荒川静香さん…。あこがれの選手はたくさんいる。伊藤さんの高いジャンプ、荒川さんのきれいな演技。どちらも映像で何度も見てきた。それでもシンデレラガールとなったお姉さんの存在は特別のようだ。
 「紀平選手のように、演技力とかジャンプとか、全てが詰まった演技ができるようになりたい」
 今年5月、雑誌の企画で紀平と一緒にイタリアを訪れる機会があった。2泊3日と短い日程でも、いままでにないほど長い時間をともに過ごせた。その後にGPシリーズのNHK杯とフランス杯を連勝した紀平は、身近ながら目指すべき目標となった。
 フィギュアを始めたのは偶然だった。4歳の時に父・剛さん(42)の転勤先の米国でバンクーバー五輪直前の安藤美姫らの合宿を見学した。当時の自宅から車で30分ほどのリンク。「ミーハー魂です」と剛さんが笑うように、話題の選手を見に行こうと家族で訪れた。そこでロシア人コーチにフィギュアをやらないかと勧められた。
 本格的に競技を始めたのは日本に帰国してから。小学1年の時に安藤らを育てた門奈裕子コーチが指導する名東FSCに入門した。同門の吉田陽菜(13)をはじめ、同世代の選手のレベルの高さを間近で見て「自分ももっともっとうまくなりたい」。負けん気に火が付き、フィギュアへの向き合い方が変わった。
 昨年は吉田に敗れて2位に終わったノービスAで今年は優勝。今月あったカテゴリーが1つ上の全日本ジュニア選手権の舞台でも落ち着いていた。中学1年生ながら身長157センチ。持ち前の手足の長さを生かしたダイナミックで優雅な演技を披露して総合147・57点の10位と健闘。それでも「ノービスだったらいい点数かもしれないけど、ジュニアだったらあまりよくない」と来季から主戦場となるジュニアでの戦いを見据える。
 ただ今大会で課題は見えてきた。「ジャンプとかスケーティングとか、一つ一つ点数を伸ばしていかないといけない。来年のジュニアではもっと戦えるようにしたい」。あこがれの紀平がたどったジュニア2年目での全日本ジュニア優勝、そしてシニアでの飛躍へ-。愛知の「りかちゃん」がその背中を一歩ずつ追っていく。 (谷大平)
 ▼手嶋里佳(てじま・りか) 2005(平成17)年8月20日生まれ、愛知県豊田市出身の13歳。157センチ。昨年10月の全日本ノービス選手権ではノービスA(6月30日時点の11、12歳)で2位、全日本ジュニア選手権はショートプログラム(SP)で27位でフリーに進めなかった。今年はノービスAで優勝。全日本ジュニアではSP13位、フリー11位の10位だった。

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