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大相撲・倉橋、出世”魁”道へ 初場所番付は自己最高位確実

2018年12月5日 02時00分

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取組に臨む倉橋=福岡国際センタ-で(平野皓士朗撮影)

取組に臨む倉橋=福岡国際センタ-で(平野皓士朗撮影)

 大相撲で東三段目29枚目の倉橋(21)=浅香山=が九州場所で5勝2敗と勝ち越し、初場所の番付が自己最高位を更新することを確実にした。「前に出て観客を沸かせる相撲で、上を目指す」と気合十分。まずは新幕下昇進、そして部屋初の関取を目指す2019年を迎える。
 4連勝で勝ち越し、迎えた九州場所の5番相撲。倉橋が待望の相手と土俵に上がった。向き合ったのは、幕内経験者で金星も挙げている宇良(木瀬)。はたき込まれて初黒星を喫したが、低い立ち合いは互角。見応え十分だった。
 170センチの倉橋と174センチの宇良。善戦した小兵同士の一番を次のように振り返った。「膝の柔軟な動かし方とかを、一番近くで体感できた。今場所で(宇良に)引かせたのは自分だけというのも自信になった」。手応えを胸に、今年最後の取組では十両経験者の朝弁慶(高砂)に完勝。5勝2敗で自己最高位更新を確実とし、一年納めの場所を締めくくった。
 元幕下の叔父の影響で、4歳からまわしを締めた。野球やラグビーにも親しんだが「引き分けがなく、はっきり勝負が決まる相撲が一番」と愛着は揺るがなかった。豊橋名物のカレーうどんや菜めし、ちくわを頬張って力をつけた。
 中学、高校と石川県への相撲留学を経て角界入りを決めた。人生で最初で最後かもしれない進路選択。部屋選びは学生時代の指導者らに頼らず、自身で決めた。
 脳裏に浮かんだのは子どもの頃、地元の名古屋場所の砂かぶり席で目に焼き付けた大関魁皇(現浅香山親方)の豪快な上手投げ。憧れの人が独立して興した部屋で、初の関取を目指して同年代で競うという環境が決め手になった。
 「はたかれて負けてもいいから、前に出なさい」と心構えを説く師匠のもと、まずは新幕下昇進を目指す2019年。ゆくゆくは「魁」の1文字を受け継ぐことになるが、本名のしこ名にも強いこだわりがある。
 ファン1号を自認し、幼少期から温かく見守ってくれた父の雄一郎さんが4月に46歳で病死した。「倉橋の名前を輝かせてから、堂々と魁の字を名乗りたい」。亡父と師匠への思いを胸に、出世街道を切り開いていく。
  (志村拓)
 ▼倉橋拓海(くらはし・たくみ) 本名はしこ名と同じ。1997(平成9)年5月14日生まれ、愛知県豊橋市出身の21歳。170センチ、108キロ。金沢市の鳴和中3年時に団体戦で全国制覇。金沢市工3年では高校総体団体2位。2016年夏場所初土俵。最高位は西三段目7枚目。得意は突き押し。

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