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女子バスケ・トヨタ紡織の井澗絢音 2度の大けが乗り越え地元で復活

2018年12月26日 02時00分

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2度の大けがから復帰した井澗絢音=愛知県刈谷市で

2度の大けがから復帰した井澗絢音=愛知県刈谷市で

 大けがから復活した地元の星が愛知のチームに戻ってきた。女子バスケットのWリーグで、今季からトヨタ紡織に移籍した井澗絢音。高校バスケの名門・桜花学園を卒業して入団したシャンソンで、両膝の前十字靱帯(じんたい)断裂の大けが。引退も考えた23歳は今季復帰し、不死鳥のようにコートに立っている。
 おっとりした語り口にチャームポイントの垂れ眉毛。俊敏なイメージのバスケット選手とは思えない印象に「自分ではよく分からないですけど、よく言われるんです」。11月25日の誕生日には、チームの活動を紹介するホームページ用の集合写真を撮る時、眉毛に人さし指を「ハ」の字形に当てて垂れ眉毛を強調するポーズで撮影。6月の新加入から早くも癒やし系キャラとしてチームに溶け込む。
 風貌とは対照的に、持ち味は積極的なオフェンスリバウンドと「誰にも負けたくない」というアグレッシブな守備。174センチと周りと比べて身長が際立って高くなくても、シュートされたボールが落ちる場所を予測。外角シュートへはゴール下ではなく、ゴールから離れた場所から飛び込むようなリバウンド獲得を心掛ける。1月にはその持ち味があだとなった。練習中にオフェンスリバウンドを取りに行って着地した時、右膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂する大けがをした。佳境に入っていた残りのシーズンを棒に振った。
 Wリーグ1年目は左膝の前十字靱帯を断裂し、復帰まで半年以上のリハビリを経験していた。「またあのリハビリをやるのか」と気落ちし、引退の2文字が頭をよぎった。移籍リストに入っていた5月。以前から井澗のバスケセンスに注目していた中川文一ヘッドコーチ(71)に誘われ、トヨタ紡織の練習を見学。「バスケをしている姿を見てやりたくなりました」と再びコートに戻る決意を固めた。
 けがのきっかけにもなったリバウンドは今でも自分の最大の武器だ。復帰した当時、リバウンドに怖さがあったが今はもうなくなったという。「自分ができることはオフェンスリバウンドとディフェンス。そこでチームのプラスになれるように徹底してやりたい」。不死鳥のようにけがから復帰した井澗がチームを飛躍に導く。 (谷大平)
 ▼井澗絢音(いたに・あやね) 1995(平成7)年11月25日生まれ、愛知県岡崎市出身の23歳。174センチ、64キロ。小学1年の時に地元のミニバスケットボールチーム「美川MBC」で競技を始めた。若水中3年で全国中学校大会で優勝、桜花学園3年時は高校総体、国体、ウインターカップの高校3冠に貢献。ポジションはガードフォワード。

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