震災後、創作活動支え10年 「東北の作家たち展」加賀で最終回

2020年9月12日 05時00分 (9月12日 10時07分更新)
東北の作家6人による作品が並ぶギャラリー=加賀市大聖寺下屋敷町で

東北の作家6人による作品が並ぶギャラリー=加賀市大聖寺下屋敷町で

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主催の下口さん「友情これからも」


 東北で活動する六人の作家の作品を紹介する「東北の作家たち展X」が十一日、加賀市大聖寺下屋敷町のギャラリー萩で始まった。企画展は東日本大震災で被災した作家たちを応援しようと、二〇一一年秋にスタート。十回目の今回で最後となる。十七日まで。(小室亜希子)
 ガラスのオブジェや陶器、南部鉄瓶など、東北各地の工房で作家たちが真摯(しんし)に作品づくりに向き合い、生み出された計二百点が並ぶ。オーナーの下口豊子さん(72)によると、どの作家も毎回新作を寄せるので、荷物をほどく瞬間はいつも胸がときめくという。
 下口さんは故郷の仙台市でギャラリーを営むいとこから「震災で作家たちが発表の場を失っている」と聞き、「少しでも力になれば」と企画展を始めた。破損を免れた作品を並べ、家族ぐるみで加賀に招いた。この時の温かい交流、そして一人一人の創作へのひたむきな姿勢と成長に励まされて続けてきた。目標の十回を節目に、ひと区切りをつける。
 「たくさんの作品があちこちへもらわれていったことが、しみじみうれしい。寂しいけれど、育まれた友情や共感はこれからも続く」と下口さんは話す。
 午前十時〜午後五時。期間中無休。十月二〜二十八日は九谷焼体験工房CoCo(山代温泉)、十一月一〜二十三日はホテルアローレ(柴山町)で開かれる。
 ◇出展作家の皆さん 亀山英児(陶芸、宮城県石巻市)、庄司人志(陶芸、福島県二本松市)、村山耕二(ガラス、仙台市)、本間文江(手あぶり猫、岩手県一関市)、ジェームス・オペ(陶芸、宮城県柴田町)、高橋大益(南部鉄瓶、岩手県雫石町)

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