父親はブラジル代表監督 新加入アルトゥールがハット 名古屋オーシャンズの大勝けん引

2020年9月11日 16時31分

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開幕戦でハットトリックを決めたアルトゥール(名古屋オーシャンズ提供)

開幕戦でハットトリックを決めたアルトゥール(名古屋オーシャンズ提供)

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 フットサルのFリーグが5日に開幕し、4連覇を目指す名古屋オーシャンズは、三重県伊勢市のサンアリーナで行われたボアルース長野戦に6―2で快勝した。例年なら5~6月に開幕するが、今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて開幕が遅れていた。
 リモートマッチ(無観客試合)で行われた開幕戦で活躍したのは、シュライカー大阪から加入したアルトゥールだった。2015年に来日し、大阪へ入団。大阪は、2016―17年シーズンにオーシャンズのリーグ10連覇を阻止した宿敵だ。オーシャンズの前に立ちはだかった選手が、今季からは頼もしい味方として共に戦うことになった。しかも早速、デビュー戦でハットトリックを決めたのだ。
 このハットトリックでリーグ通算得点を歴代16位の119に伸ばしたアルトゥールだが、ポジションはフィクソ。つまり守備的な選手だ。ただ、鋭い読みによるパスカットや対人の守備はもちろん、パスセンスや決定力といった攻撃的なスキルにも優れている。チャンスだと判断すれば前線の空いているスペースへ走り、針の穴に糸を通すような精密なシュート、もしくは強烈なミドルシュートでたやすくゴールを奪ってみせる。
 「ピヴォは攻撃だけ、フィクソはディフェンスだけというのはないです。そのポジションではスペシャリストでいながら、それ以外のことも難なくこなせるというオールラウンダーなプレーヤーが求められます」。長野戦で放ったシュートは7本。そのうち3本が決まった。
 アルトゥールの原点は生まれ育った家庭環境にある。父親は、フットサルのブラジル代表監督としてW杯優勝に導いた名将・ペセ氏だ。
 「父からは戦術的な考え方やゲームコントロールの方法を学びました。多くの選手はそういったアドバイスを受けずに過ごしていくか、大人になって気づくというケースが多いと思います。ですが、私は家庭で学ぶことができたからこそ今の自分があります」
 そんなアルトゥールが加入したオーシャンズは、まさに鬼に金棒。しかも、来日して5年を経過したため、現在は日本国籍取得を目指している最中だ。Fリーグには外国人選手の登録が1チームで3人まで、ピッチに立てるのは2人までという規則がある。日本国籍を取得すれば、アルトゥールは規則適用の対象外となる。
 次に彼のプレーが見られるのは13日の立川・府中アスレティックFC戦(武田テバオーシャンアリーナ)。チームにとってはホーム開幕戦になる。今のところ10月まではリモートマッチが継続される情勢だが、今季は「ABEMA」が全試合を生中継するため観戦が可能。次戦は、開幕連勝を目指すオーシャンズはもちろん、背番号6のインテリジェンスあふれるプレーにも要注目だ。(スポーツライター・舞野隼大)

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