社会人野球で“退場取り消し”の珍事「頭に来たら両手で突いてる」プロで計4度の退場歴がある佐々木恭介監督が当事者に

2020年9月11日 14時24分

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大和高田クラブの佐々木監督(左)=わかさスタジアム京都で

大和高田クラブの佐々木監督(左)=わかさスタジアム京都で

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◇11日 社会人野球 都市対抗近畿地区2次予選 日本生命8-3大和高田クラブ(わかさスタジアム京都)


 社会人野球の都市対抗近畿地区2次予選で「退場の取り消し」という珍事があった。元近鉄監督で、中日ヘッドコーチなどを歴任した大和高田クラブの佐々木恭介監督(70)が当事者となった。
 問題のシーンは3点を追う4回。大和高田クラブの3番・西脇雅弥内野手(22、龍谷大)が左越えへ大きな飛球を放った。打球はグラウンドに跳ね返ってきたが、三塁塁審は「本塁打」と判定。すると日本生命側が「フェンスのラバーに当たって跳ね返った」と訴えた。審判団は協議の末、オーバーフェンスではなく、二塁に到達していた西脇の二塁打と判定を覆らせた。
 これで収まらなかったのが佐々木監督。審判団に食い下がって抗議。その際にマスクをしてない審判に「密を避けるため、近い、と右手で体を止めた」と佐々木監督。しかし、胸を突かれた格好の審判は「退場!」と宣告したのだ。
 ただ、試合の審判団テクニカルアドバイザーを務める橘公政大会審判長が「私から取り消しを指示した」。アマチュア野球では遅延行為や暴行とは言えない程度と見なせば、退場処分を科さない不文律があるという。退場宣告の取り消し。このため佐々木監督はそのまま指揮を執った。
 佐々木監督は近鉄の現役時代に「プロ野球史上最短の退場処分」という珍事も経験している。左翼手として出場した1981年6月3日のロッテ戦(平和台)で、先頭打者が4球目に放った飛球にダイビングキャッチを試みた。この判定がワンバウンドとされ、フェアの判定を下した二塁塁審の胸を突き、試合開始4球で退場処分を受けたのだ。
 「頭に来たら両手で突いてる。そこまでカリカリしてないよ」と佐々木監督。「選手で2度、監督で2度退場がある。覚えてるよ。それはモロに胸を突いた」と苦笑交じりに古い記憶を掘り起こした。
 近鉄監督時代のドラフト会議でPL学園の福留孝介外野手(現阪神)を抽選で引き当てた瞬間に「ヨッシャー」と雄たけびをあげたことでも知られる佐々木監督。この日は第4代表決定トーナメントの2回戦、負ければ都市対抗への道を完全に断たれる一戦だったが、3-8で敗れ、監督として初の都市対抗出場を逃した。

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