姫が描いた愛らしい小鳥 松平家ゆかり藩主の絵など17点 福井で企画展

2020年9月11日 05時00分 (9月11日 09時51分更新)
松平里子が描いた「山桜図」(右)と、三條千代子の「春風燕語図」

松平里子が描いた「山桜図」(右)と、三條千代子の「春風燕語図」

  • 松平里子が描いた「山桜図」(右)と、三條千代子の「春風燕語図」
  • 初公開となる杉谷雪樵の「雪松に鴛鴦図」=いずれも福井市立郷土歴史博物館で

 福井藩主やその姫らが筆を執った絵画を集めた企画展「絵をたのしむ−越前松平家の人々ゆかりの絵」が、福井市立郷土歴史博物館で開かれている。紅葉に小鳥や唐獅子などがのびやかに描かれた十七点からは制作の喜びが伝わってくる。十月六日まで。
 絵画は当時の大名家の女性たちのたしなみだったといい、展示の目玉として取り上げたのは「姫たちの絵画制作」。幕末の十六代・松平春嶽の六女・里子の「山桜図」は二本の満開の山桜と、その根元でさえずる二羽のスズメが愛らしい。八女・三條千代子の「春風燕語図」は桃の花の華やかさと、飛び交うツバメの躍動感が印象的だ。
 二人を指導した雪舟の流れをくむ絵師・杉谷雪樵(せっしょう)の描いたふすま絵「雪松に鴛鴦(おしどり)図」も、今春に修繕を終えて初披露された。このほか、財政再建や民政に取り組んだ名君として知られる八代福井藩主・吉邦の「芦雁図」や、文化・芸術活動を保護した十代・宗矩の「唐獅子図」を紹介。八代将軍・徳川吉宗や十一代将軍・家慶の自筆も並ぶ。
 企画展は松平家史料展示室で開催。観覧料は二百二十円(中学生以下と七十歳以上は無料)。二十八日は休館。 (北原愛)

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