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棟方の短歌や俳句 知って きょうから 福光時代の作品展

2020年9月11日 05時00分 (9月11日 10時16分更新)
棟方志功が福光を歌った歌と絵=南砺市の福光美術館で

棟方志功が福光を歌った歌と絵=南砺市の福光美術館で

 戦時中に旧福光町に疎開していた板画(はんが)家棟方志功(むなかたしこう)(1903〜75年)の短歌と俳句をテーマにした展覧会「短歌・俳句の福光時代 棟方志功 朱赤(あか)に燃えたる言葉世界」(北陸中日新聞後援)が11日から南砺市福光美術館(法林寺)で始まる。短歌や俳句の書や板画など230点を展示。棟方は福光時代に地元文化人と刺激し合って、板画だけでなく短歌や俳句も精力的に作ったことがうかがえる。11月3日まで。
 棟方は1945(昭和20)年から7年間、福光で過ごし、地元の短歌会に参加し、地元の短歌雑誌の表紙を制作した。短歌会の会札や短歌雑誌、地元の人に贈った掛け軸などを展示。福光時代に持ち歩いた手帳には「頭の上にあかに燃えたり朱赤にさかるうつつならざる不動明王」との歌も見られる。担当者は「福光時代、地元の人たちと共鳴していかに短歌、俳句作りに燃えていたか知ってほしい」と話す。
 東京に戻ってから福光で世話になった人に贈った絵には、小矢部川や医王山などを詠んだ自作の歌に福光の風景が描かれている。棟方が影響を受けた歌人会津八一や俳人前田普羅(ふら)ら5人との交流も紹介、棟方が板画で作った前田の句集「栖霞品(せいかぼん)」の全ページも公開している。
 火曜休館。観覧料は700円、高大生210円。中学生以下無料。 (松村裕子)

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