若島正さん作品集、将棋ペンクラブで大賞 詰め将棋で新境地開く

2020年9月11日 05時00分 (9月11日 05時00分更新) 会員限定
若島正さん

若島正さん

  • 若島正さん
  • 『盤上のフロンティア』(2019年刊、河出書房新社)
  • 『盤上のフロンティア』第27番。行方尚史九段が巻末のエッセーで「6、7手目にしびれる。会心作のひとつでは」と書いた。初出は2014年7月「詰将棋パラダイス」
 連続で王手をかけ、最も短い手数で相手の玉将を捕まえる将棋のパズル「詰将棋(つめしょうぎ)」。京都大名誉教授の英文学者、若島正さん(68)=大阪府=、は、詰将棋作家としても第一人者だ。最新作品集『盤上のフロンティア』(2019年刊、河出書房新社)が今年、将棋ペンクラブ大賞技術部門で大賞に選ばれた。海外での出会いを機に新たな発想で作品を生み出し、書名の通り「新境地」を切り開いた。 (世古紘子)
 受賞作は五手詰から六十五手詰まで、〇二年以降の問題図が百題並ぶ。特徴の一つが解答に紙幅を割いたこと。途中の変化だけでなく、創作過程もつまびらかにした。「作品がすべてで、語る必要はないという考えもある。(でも今作は)どう発想したかを含め『言葉で書いてみよう』というコンセプト。その辺りが評価されたのでは」と初受賞を分析する。
 五十年以上に及ぶ作家生活の始まりは、...

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