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19歳湯元ゆりか、半田から五輪へ 大学進学断り「体操に集中」

2018年12月13日 02時00分

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女子床運動の演技をする湯元ゆりか=豊田市総合体育館で(榎戸直紀撮影)

女子床運動の演技をする湯元ゆりか=豊田市総合体育館で(榎戸直紀撮影)

 9日に閉幕した体操の豊田国際競技大会(中日新聞社など主催)に出場した愛知県半田市出身の湯元ゆりか(19)=ならわ体操ク=は今春、大学へ進学せずに地元のクラブを拠点に練習している。学校に通う時間さえ節約して練習に充て、目指すのは2020年の東京五輪。今年は初の代表入りも経験し、愛知から東京、そして世界を見据えて着実に力を付ける。
 幅10センチの台の上で次々と華麗な技を決める。国内外のトップ選手が技を競った豊田国際で、オープン参加ながら平均台で3位相当の12・633点。力強い音楽に乗った床運動では着地をすべてまとめて12点台をキープした。2年ぶりの豊田国際を終え、「前は平均台で落下してしまった。今年は完璧な演技ではなかったけど、大きなミスがなくてよかった」とほっとした表情を浮かべた。
 地元開催ということもあり、会場ではクラブの仲間たちが応援。以前は集中力を研ぎ澄ませ、演技中に声援は聞こえていなかった。今は「演技中にも聞くようにして力をもらっています」と国際試合の経験も積み、心に余裕ができている。
 今春に大きな決断をした。選手として脂の乗り切る時期に訪れる東京五輪に照準を合わせるため、大学からの誘いを断って通い慣れた「ならわ体操クラブ」(半田市)で練習を積むことを決めた。「学校に行く時間も練習に充てられる。体操に集中できる環境で東京を目指したい」。21歳で迎える地元開催の五輪は人生を懸けて出場したい夢舞台だ。
 今年8月のアジア大会では念願の代表入り。初めて日の丸を背負って団体戦に出場し、銅メダル獲得に貢献した。「やっぱり団体は緊張したんですけど、大きな経験ができました」と成長を感じる半面、優勝した中国の選手たちとの差も痛感している。
 大きな一歩を踏み出したこの1年。「大学に進まないという選択をしてよかった」と自信を深めた。五輪前年となる来年の目標ははっきりしている。「もっと難しい技を入れた演技をしたいのと、本番で力を出し切れるように精神面でも強くなりたい」。1年半後の東京で羽ばたくため、まずは愛知で力を付ける。
 (谷大平)
 ▼湯元ゆりか(ゆもと・ゆりか) 1999(平成11)年4月25日生まれ、愛知県半田市出身の19歳。武豊高卒。151センチ、46キロ。今年の全日本選手権では個人総合12位、種目別平均台8位。NHK杯では個人総合11位。8月のアジア大会(ジャカルタ)では団体3位に貢献した。姉のさくら、弟の和志も体操選手。

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