岩瀬産ビール 酔っといで チェコ出身職人「オリジナル造る」

2020年9月10日 05時00分 (9月10日 11時15分更新)
歴史薫る米蔵の中に造られた「KOBO Brew Pub」の店内。中央のガラス張りの中がビール醸造所。手前右はスギ一枚板のテーブル=いずれも富山市東岩瀬町で

歴史薫る米蔵の中に造られた「KOBO Brew Pub」の店内。中央のガラス張りの中がビール醸造所。手前右はスギ一枚板のテーブル=いずれも富山市東岩瀬町で

  • 歴史薫る米蔵の中に造られた「KOBO Brew Pub」の店内。中央のガラス張りの中がビール醸造所。手前右はスギ一枚板のテーブル=いずれも富山市東岩瀬町で
  • ペールエール醸造の仕込みに取り組むチェコ出身のコティネックさん
  • チェコ製のタップ(ビールをつぐ蛇口)からグラスにビールを注ぐスロバキア出身の店長、ボリスさん

米蔵を活用 パブで醸造開始


 富山市岩瀬地区にある北前船交易時代の回船問屋の米蔵を活用したクラフトビールパブの醸造設備が、今月初めに稼働した。醸造するのは本場チェコ出身のビール職人。パブはその醸造過程を見ながら個性的なビールを楽しめる趣向で先行開業しており、来月には待望の「岩瀬産ビール」が味わえる予定。路面電車の南北接続で注目される同地区の新たな人気スポットになりそう。 (中島健二)
 パブ兼ビール醸造所となっているのは、同市東岩瀬町の国登録有形文化財、旧馬場家住宅に残る土蔵造りの米蔵。今年三月、「KOBO(コボ) Brew(ブルー) Pub(パブ)」の名で開業。巨大なスギの一枚板を加工したテーブル二組やカウンターがあり、その中央にガラス張りで醸造設備を配置している。
 ビール造りを担うのはチェコで十年以上、キャリアを積んできたジリ・コティネックさん(43)。二〇〇五年、石川県内のビール醸造所に請われて職人として来日。ビール造りに磨きをかける一方、富山市内のイベントで出会ったスロバキア出身のボリス・プリエソルさん(38)と〇七年に共同経営の醸造会社を設立した。
 二人とも妻が富山県生まれであることから、県内で場所を探し、歴史的な岩瀬での開業に至った。
 現在は石川県内の醸造所で造ったビールなどを提供しているが、目標は岩瀬産ビール。その第一弾として今月二、三日にホップの香りが特徴的な「ペールエール」とフルーティーな味わいの「ヴァイツェン」を仕込んだ。
 麦を発芽させた麦芽を煮込んで麦汁にし、ホップを加えて炊きあげてから酵母を入れる。発酵、熟成して一カ月ほどでできあがりだが、コティネックさんは「聞いたことがないオリジナルを造りたい」と、発酵段階でペールエールには地元岩瀬の酒蔵・桝田酒造店の酒かすを、ヴァイツェンには富山産の梨のシロップを加えた。
 パブ店長でもあるボリスさんは「コチャス(コティネックさんの愛称)のビールは一度飲むと何度でも飲みたくなる」と絶賛。そろって大のビール好きという二人は「この場所はユニークで、オリジナル。ここでおいしいビールを」と呼び掛けている。
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 この記事は九日夕に放送した富山テレビ放送「中島流!深掘りTOYAMA」との連動企画です。中島流の次回は十六日のライブBBT午後六時台に放送します。(放送日は変更になることもあります)
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