小松に次世代車の拠点 開発と生産 25年までに目指す

2020年9月10日 05時00分 (9月10日 05時00分更新)
個室仕様の車内が特徴的な「ゼロ密カー」を紹介する田嶋伸博社長(左)と和田慎司市長=石川県小松市で

個室仕様の車内が特徴的な「ゼロ密カー」を紹介する田嶋伸博社長(左)と和田慎司市長=石川県小松市で

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タジマモーターコーポレーション発表 


 電気自動車(EV)などを開発するタジマモーターコーポレーション(東京都)は九日、石川県小松市内に次世代型自動車の開発、生産拠点を設けると発表した。来春にも市内に研究・開発拠点を設け、二〇二五年までに生産工場の建設を目指す。それぞれの用地や投資額は未定という。
 小松市内に設ける拠点は、次世代エネルギーやモビリティ(移動手段)の研究、体験ができる「国際次世代モビリティ研究開発センター」。東大や公立小松大など国内外の大学や企業と共同研究・開発や産学交流を進める。工場では、地元メーカーに製造してもらった部品で自動車を組み立てる計画。五十人の新規雇用を見込む。
 小松市出身の田嶋伸博社長(70)が九日、同市内で会見し、静岡県袋井市の開発研究拠点で開発中の十人乗り小型電動バスの試作車を披露した。各客席がドア付きの透明なアクリル板で仕切られ、新型コロナウイルス感染対策を施した「ゼロ密カー」として紹介した。
 同社はレーシングカーや二人乗りの超小型EVの開発製造、販売に加え、出光興産と多様な交通手段を一体的に提供する次世代サービス「MaaS(マース)」の開発も進めている。田嶋社長は「小松のものづくり企業に協力してもらい、心のこもった車を全世界に届けたい」と話した。
 小松市は同社進出による新産業創出が、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の理念に合うとして同日、「SDGsこまつ未来大使」に田嶋社長を任命。会見に同席した和田慎司市長は「若者が田嶋さんと一緒に未来をつくっていく気持ちを持ってもらえたらすばらしい」と期待した。会見には北陸新幹線の車両や内装のデザインを監修した工業デザイナー奥山清行さんもリモートで参加。次世代型自動車のデザインで協力する。 (長屋文太)

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