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修学旅行 トレンドは県内 県内小中校 感染対策、日程短縮も

2020年9月9日 05時00分 (9月9日 09時37分更新)
修学旅行の一環で、焼き物づくりをする敦賀市角鹿中の生徒たち=越前町の県陶芸館で

修学旅行の一環で、焼き物づくりをする敦賀市角鹿中の生徒たち=越前町の県陶芸館で


 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、修学旅行の行き先を県内に変更する傾向が小中学校で強まっている。各校は時期をずらしたり、日程を短縮したりするなど感染防止に配慮するが、まだ決めかねているところもある。思い出づくりと感染対策の両立は悩ましいが、嶺南の学校は嶺北へ、嶺北の学校は嶺南へと、県内を行き来する修学旅行が「新しい生活様式」でのスタンダードになるかもしれない。 (籔下千晶)
 県は九月補正予算案に、県内の学校が修学旅行の行き先を県外から県内に変更した場合、旅費の一部を補助することを盛り込んだ。感染リスクの低い県内で思い出づくりをしてもらうのが狙いで、補助額は一人あたり最大一万五千円。
 大野市は市内全十五の小中学校が日帰りで県内を旅行する。市教委によると、宿泊施設で生徒が不特定多数の人と接触する危険性を考慮したという。敦賀市でも八月末から十一月にかけて、ほぼすべての小中学校が県内を巡る。市教委によると、ペンションを借り切るなど感染防止を徹底する学校もある。
 福井市や坂井市などでは対応を検討中の学校も多い。福井市教委によると、八日時点で、行程などを決定し市教委に報告した小中学校は七十校のうち、十三校だけ。坂井市では九、十月に実施する十五校は県内旅行に決めたが、十一月に実施予定の九校はまだ行き先を模索中。市教委の担当者は「県内外の感染者数や保護者の理解などによって、いろいろな場面が想定され流動的」と話す。
 敦賀市角鹿中学校の三年生は本来なら二泊三日で東京方面を巡る予定だった。山梨県を訪れる案もあったが、最終的には池田町のツリーピクニックアドベンチャーやあわら温泉などの県内旅行に変更。日数も一泊二日に短縮した。
 旅行の二日目に越前町の県陶芸館で茶わんやコップ作りを体験した際もマスクの着用は欠かさなかった。上田菜月さん(15)は「思ったより難しかった。修学旅行で福井の良いところも再発見できたし、貴重な体験をたくさんした」と満足そうな表情を見せた。
 学年主任の田邉昌樹教諭は「生徒たちは日数が短くなったことは残念だったようだが、切り替えて楽しんでいる」と話している。

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