コロナ後も「併用して」 オンライン授業・学生座談会

2020年9月9日 05時00分 (9月9日 05時00分更新)
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国の大学で慌ただしく導入されたオンラインでの遠隔授業。教員が動画や課題資料を配信したり、ビデオ会議ツールで学生と議論したりと、形はさまざま。いろいろ問題がありそうだけど、実際どうなの? 学生スタッフがオンラインで語り合った。(構成・杉浦正至)
 −この半年間、どんな大学生活でしたか。
 松村瑞希 四月中旬から夏休みまで全部、オンライン授業でした。東京で寮に住んでいたんですけど、春休みから実家にいます。
 林美里亜 私は留学していたフィンランドの大学が三月中旬からオンライン授業に。もともとICT(情報通信技術)環境が整っていたので移行はスムーズでした。三月下旬に帰国し、六月上旬までは実家にいながら留学先と南山大の授業をダブル履修していました。
 新海亮太 僕も実家暮らしで、ゴールデンウイーク明けまで授業はゼロ。教育大学なので、模擬授業もオンラインでやりました。六月にあるはずだった教育実習が秋に延期になったんですけど、果たしてできるのか…。不安です。
 岡庭幸紀 僕は三月末に引っ越してから一人暮らし。四月は家で何もせずに過ごしました。一年生なので、初めての環境で土地勘もない。人としゃべるのはコンビニで「袋いりません」とか言うくらいで。五月中旬ごろからだんだんオンライン授業が始まりました。
 −オンライン授業になって良かったことは。
  通学の時間がなくなったので、朝ゆっくり寝られること。授業はチャット機能を使って先生にすぐ質問できるし、紙の消費が減って環境にも良い。
 新海 分からない言葉をすぐ調べることもできます。僕は通学に往復三時間半かかっていたのがゼロに。ゼミの調査や課題、趣味に時間を使えます。
 岡庭 大学生って、人によってパソコンのスキルが違う。僕は手書きよりパソコンで授業を受けた方がスムーズでした。
 松村 就活と両立がしやすかったですね。面接の直後でも授業を受けられるし、録画された動画を見る形式ならいつでも繰り返し視聴できる。聞き取れなかった英語を後から聞き直せたりするので理解度もかなり高まったかなと。
 −困ったことは。
  テストがない代わりに課題やリポートに追われ、疲れました。授業によっては質問をしにくい雰囲気があったり。大人数の講義で意見交換ができないと自分がどこまで理解できているかや他の人の考えが分かりにくいことも。
 岡庭 リポートも課題も本当に多い。一年生なので評価が実際どうされるのかもよく分からず、どこまで頑張ればいいのか…。
  先生方も初めての事態に最初は苦戦されているようでしたが、より良い授業をつくろうと工夫や配慮をされていました。
 松村 海外にいる学生の時差を考慮したり、電子機器を貸し出したりと大変だったと思います。
 新海 先生がICTに強いかどうかで、授業の質も違ってきますよね。
  休学とか、考えてますか?
 岡庭 考えてません。限られた環境の中で自分がどう成長できるか、切り替えて生きています。
 新海 不登校とか体調が悪い人とか、学校に行けない人でもオンラインなら学習できる。対面の授業をオンラインでも受けられる環境を整備してほしい。
  日本の大学はもともと対面志向が強いと思います。コロナが収束しても、オンライン授業は手段として残してほしい。=敬称略

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