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米原市地域包括医療福祉センター「ふくしあ」(滋賀県米原市) センター長 中村泰之さん(54) 在宅「みとり」 寄り添う

2020年9月8日 05時00分 (9月8日 11時53分更新)
「みとりから患者の人生が伝わる」と語る中村さん

「みとりから患者の人生が伝わる」と語る中村さん

 「医師がいないという理由で在宅療養、そしてその先にある在宅でのみとりができないというのは避けたいのです」と真剣な表情で話す。新型コロナウイルスの感染対策として、面会に制限を設ける病院もある今、最期を一緒に過ごしたいという患者と家族の願いをかなえるのは難しくなっている。こうした時だからこそ「在宅みとりの必要性は増している」と強調する。
 滋賀県東近江市出身。自治医科大を卒業後、同県の長浜市や米原市の診療所に勤務した。子どもから高齢者まですべての世代が利用できる米原市地域包括医療福祉センター「ふくしあ」の創設にも尽力。二〇一五年のオープンと同時にセンター長に就き、一貫して地域医療に携わってきた。
 午前はセンターでの診察、午後は訪問診療をこなす。訪問診療では、一カ月に延べ四百五十件ほどをまわる。多忙な毎日を送る一方、突発的な在宅みとりの依頼にも二十四時間体制で対応。その数は年間三十〜四十件にもなる。
 医師を志した当初は、それほど使命感があるわけではなかった。まして在宅でのみとりに関わるとは思ってもみなかった。地域医療に携わる中で「何が必要とされているか、何ができるかを考えていたら地域の方が導...

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