【「あなた」のお医者さん】23、途上国支援の思いが原点

2020年9月8日 05時00分 (9月8日 11時43分更新) 会員限定
 新型コロナウイルスで関心が高まっている感染症とこれまで紹介してきた家庭医療。この二つを専門にした理由をお伝えします。
 医師を目指したきっかけは中学生の時に見たエチオピア難民のポスターでした。途上国での支援に興味を持った私は、医療に恵まれない場所でも診療ができるようになりたいと思いました。大学卒業後、当時珍しかった全診療科で研修できる病院を選んだのはそのためです。内科、外科、小児科、産婦人科などを回り、日本初の緩和ケア病棟でも研修し、患者さんを心理面で支えることを学びました。
 途上国の死因で一番多いのが感染症です。当時の日本には感染症の診察・治療を研修できる病院はほとんどなかったのですが、幸いにも医師三年目から勤務した病院にあり、関心が深まりました。感染症は衛生状況や健康状態が悪ければかかりやすくなります。適切な治療で防いだり、早期に治したりできる一方、対応を誤ると改善に時間がかかって重症化し、感染が周囲に広がることも。とてもやりがいのある診療科でした。
 感染症は「感染源」となる微生物、「宿主」である人、「感染経路」と三つの要素が関連し、複合的に対策を行うことが大事です。ここで学んだこ...

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