耳が聞こえなくても全日本Vへ 難聴アマボウラー水谷亮太が目指す

2019年6月7日 02時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
「障害があっても強い人と勝負できると示す」と競技に励む水谷=名古屋市緑区の名古屋グランドボウルで(高畑章撮影)

「障害があっても強い人と勝負できると示す」と競技に励む水谷=名古屋市緑区の名古屋グランドボウルで(高畑章撮影)

  • 「障害があっても強い人と勝負できると示す」と競技に励む水谷=名古屋市緑区の名古屋グランドボウルで(高畑章撮影)
 両手投げから繰り出すボールで正確にピンを倒す、難聴のアマチュアボウラーがいる。名古屋市緑区の名古屋グランドボウルを拠点に活動する水谷亮太(24)だ。1、2の両日に全国のアマが集まったBOWLEX JAPAN2019ダブルスの部では、11ゲーム計2587を記録して優勝に貢献。実力で名をとどろかせようと、腕を磨いている。
 競り合いの中、次々とピンを倒した。2日の決勝ゲーム2では、10フレーム1投目まで連続ストライクの289とけん引。ペアを組んだ岩元が波に乗れない時は、身ぶりやスマホで投げ方を助言してリードした。
 優勝を喜びつつ、残り2投でパーフェクトを逃した内容の反省を忘れなかった。生まれつきの聴覚障害と向き合いながら取り組む中で「障害があるから弱い、無理とは言わせない」という思いがあるからだ。
 学校時代に趣味で通う中、ライン読みや投法の奥深さに魅了され、2015年8月から競技会に参加。両手投げフォームは、憧れのプロボウラー、ジェイソン・ベルモンテ(オーストラリア出身)を模し、来日時に助言を受けて磨きをかけた。
 普段は県内の自動車工場で勤務している。生活には補聴器が欠かせず、急な判断が困難だったり、大会でも放送が聞こえなかったりと苦労はある。
 最大の目標は、11月のNBF全日本選手権での個人優勝だ。「耳が聞こえなくても強い人と勝負できると示す」。1人の競技者として、強い気持ちで挑む。
  (高畑章)
 ▼水谷亮太(みずたに・りょうた) 1995(平成7)年2月3日生まれ、愛知県安城市出身の24歳。169センチ、58キロ。岡崎聾(ろう)学校、名古屋聾学校を卒業。2018年5月のNBF西日本選手権大会では、15ゲーム計3406で男子個人準優勝。

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ