[レスリング]国内外で3年負け知らずの16歳・藤波朱理 高校総体中止はショック…でも切り替えて未来を 照準はパリ五輪へ

2020年5月12日 12時31分

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インターハイ決勝で戦う藤波=2019年7月、熊本県玉名市総合体育館で

インターハイ決勝で戦う藤波=2019年7月、熊本県玉名市総合体育館で

  • インターハイ決勝で戦う藤波=2019年7月、熊本県玉名市総合体育館で
  • 自宅近くで自主トレに励む藤波=三重県四日市市で
 史上初のインターハイ中止のショックを力に変える。国内外で3年近く負け知らずの進撃を続けるレスリング女子の次代のホープ・藤波朱理(16)=三重・いなべ総合高=が本紙の取材に、「中止は悲しいが、落ち込んではいられない」と2024年パリ五輪への決意をあらためて語った。
 父はレスリング部の俊一監督。兄は17年世界選手権3位の勇飛。レスリング一家のDNAを継承する藤波が、最後に敗れたのは17年夏の全国中学選手権(2位)。以来、世界カデット選手権など国内外16の大会で優勝。昨年のインターハイも1年生で制した。同世代では最強の地位を不動にしている。
 大きなターゲットがインターハイ3連覇だった。藤波は高校の先輩にあたる男子フリースタイル57キロ級の高橋侑希、同じ三重出身で女子53キロ級の奥野春菜と、3連覇を成し遂げた元世界王者2人の名前を挙げ、「高橋さんも奥野さんも3連覇をステップに世界でも勝った」。高校で力を示し、五輪へつなげるはずだった。
 新型コロナウイルスの感染拡大によるインターハイの中止により、計画は軌道修正を強いられる。藤波は未来へと頭を切り替えた。「12月の全日本選手権がシニアデビューの大会になる。まずはそこで優勝すること。来年以降は世界選手権で優勝し、パリ五輪に出場したい」。部活動が休止中の現在は、自宅付近を走ったり、チューブを使ったトレーニングをしたりしている。
 同じ53キロ級で東京五輪代表の向田真優とは、練習で何度か手合わせしている。父の俊一監督は「今の力は6ー4か7ー3で負けているが、差は詰まってきている」と語る。藤波は「足りないのは筋力、そして経験。もっともっと強くなりたい」。有り余る向上心が試合のない空白を埋める。
 ▼藤波朱理(ふじなみ・あかり)2003(平成15)年11月11日生まれ、三重県四日市市出身の16歳。164センチ。4歳でレスリングを始め、18年には全国中学選手権52キロ級で優勝。世界カデット選手権(49キロ級)も制した。19年にいなべ総合高へ進みインターハイで優勝。今年1月のクリッパン国際大会(スウェーデン)も制した。

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