ミラクル東邦センバツ確実 9回5点差同点 10回逆転サヨナラ
2018年10月28日 02時00分
東邦(愛知1位)と津田学園(三重3位)が28日の決勝に進出するとともに、来春センバツ出場をほぼ確実にした。東邦は延長10回、10-9で中京学院大中京(岐阜1位)に逆転サヨナラ勝ち。津田学園は中京大中京(愛知2位)に13-2で5回コールド勝ちした。来春センバツの東海地区の一般選考枠は「2」。出場校は来年1月25日の選考委員会で決まる。
ベンチの東邦ナインが一斉に飛び出した。8-8で延長戦に突入し、1点を勝ち越されて迎えた10回裏。1死一、三塁から、5番・成沢の打球が左翼線に落ちた。三塁走者が生還して同点。さらに一塁走者の石川が右すねの痛みに耐えながら激走、本塁に滑り込んだ。
「うれしすぎた。これを目標にしていたので…」と石川。来年のドラフト1位候補スラッガーの目から涙がこぼれた。東邦が劇的な逆転サヨナラ勝ちで、今春に続くセンバツ出場を確実にした。
序盤から中京学院大中京にリードを奪われ、5点差で9回の攻撃を迎えた。無死一塁としたものの、高校通算35本塁打の3番・石川が空振り三振。敗戦ムードが漂った。
だが、前チームからレギュラーの4番・熊田からの3連打で2点を返すと、3回にソロ本塁打を放った7番・長屋が初球の直球を狙い打ち、起死回生の同点3ラン。10回は森田泰弘監督(59)が「5点取るくらいなら、1点は軽いだろう」とナインの背中を押し、逆転を演出した。
「みんなの力で勝った。昂弥(石川)と熊田だけのチームじゃない」と長屋。「10-9」のスコアは、9回に4点差をひっくり返した2016年夏の甲子園2回戦・八戸学院光星戦と同じ。当時を思い起こさせるような大逆転劇で、センバツ切符をほぼ手中に収めた。
明治神宮大会(11月9日開幕)の出場権が懸かる決勝の相手は津田学園。8月の練習試合で勝っている相手だ。「神宮大会にも出て、センバツに臨みたい」と石川。優勝して、まずは神宮行きを決める。 (麻生和男)
◇東海大会第3日(四日市霞ケ浦)
▽準決勝
中京大中京(愛知) 00002―2
津田学園(三重) 30154―13
(5回コールドゲーム)
(中)板倉、高橋、川崎-関岡
(津)前-阿萬田
本塁打前川、藤井(津)
中京学院大中京(岐阜) 0204000021―9
東邦(愛知) 0210000052―10
(延長10回)
(中)不後、元-藤田
(東)植田、奥田、石川-成沢
本塁打元(中)長屋2、杉浦(東)
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