「音楽の素晴らしさを」 指揮者川瀬さんら意気込む

2020年9月4日 05時00分 (9月4日 10時46分更新)
岩城宏之メモリアル・コンサートに向けリハーサルする指揮の川瀬賢太郎さん(右)とピアノの塚田尚吾さん=金沢市の県立音楽堂で

岩城宏之メモリアル・コンサートに向けリハーサルする指揮の川瀬賢太郎さん(右)とピアノの塚田尚吾さん=金沢市の県立音楽堂で

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OEK あす岩城さんしのび演奏会


 オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の創設に尽力し、初代音楽監督を務めた故岩城宏之さんをしのぶ恒例のメモリアル・コンサートが五日午後二時から、金沢市の県立音楽堂である。新型コロナウイルスの影響で来日できない首席客演指揮者のユベール・スダーンさんに代わり、常任客演指揮者の川瀬賢太郎さんが指揮。今年の岩城宏之音楽賞を受賞したピアニスト塚田尚吾さん(27)=富山市出身=とリストの協奏曲第一番を共演、シューベルトの交響曲「グレート」を演奏する。
 川瀬さんと塚田さんは三日、音楽堂で会見。川瀬さんは自粛期間中に友人の死と長男の誕生が重なり「これほど生死について考える五カ月間はなかった」と振り返った。
 今年、ベートーベンの生誕二百五十年に当たることを挙げた上で「だが、シラーの歌詞に『全人類は兄弟に』とある『第九』は演奏できない。皮肉にも、薬やワクチンのないコロナ下では、お金持ちも貧しい人もなく、全人類が平等になった。ここから人は何を学ぶか試されている。状況を謙虚に受け止め、音楽の素晴らしさを伝えたい」と語った。
 塚田さんは留学中だったオーストリアから三月に日本に一時帰国した際、「音楽を学べる環境に感謝しなくてはいけないと思った」と明かした。「つらい思いをしている人もいると思うが、音楽で少しでも寄り添えれば」と意気込み、この日のリハーサルに臨んだ。(松岡等)

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