本文へ移動

東邦・石川、聖地初弾で8強! 大会最強スラッガー飛距離の秘訣

2019年3月31日 02時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
東邦-広陵3回表東邦無死、河野からソロ本塁打を放つ石川。捕手鉤流

東邦-広陵3回表東邦無死、河野からソロ本塁打を放つ石川。捕手鉤流

  • 東邦-広陵3回表東邦無死、河野からソロ本塁打を放つ石川。捕手鉤流
  • 先発して6イニング4安打無失点だった
  • 1回表東邦2死一塁、二盗に成功する。遊撃手宗山=甲子園球場で(いずれも黒田淳一撮影)
 8強が出そろった。第1試合では、東邦(愛知)が広陵(広島)との伝統校対決に12-2で大勝し、2005年以来14年ぶりに8強進出。今秋ドラフト上位候補のスラッガー、石川昂弥投手兼内野手(3年)が、高校通算43号となる甲子園初本塁打を放ち、16安打の猛攻を演出した。第3試合では、智弁和歌山が初出場の啓新(福井)に5-2で勝ち、準優勝した昨年に続く8強入り。第2試合では、明石商(兵庫)が大分に13-4で勝ち、3年ぶりに準々決勝に進出した。
 大観衆の視線を一身に浴びた。2点リードの3回。東邦の先頭打者・石川が、広陵のプロ注目右腕・河野の浮いたスライダーを上からたたいた。ホームラン打者らしい、滞空時間の長い、大きな弧を描いた打球は、左翼スタンドに吸い込まれた。
 「打った瞬間に行ったと思った。うれしいのひと言。いつもより、ゆっくり回りました」。昨春に続く自身2度目の甲子園。3試合目で飛び出した待望の初本塁打。大歓声が心地良かった。
 大会ナンバーワンのスラッガーが、ついに本領発揮だ。3回のソロ弾はカウント2-2から。追い込まれると、これまでならファウルで逃げたり、三振を恐れて当てにいく打撃になりがちだった。この日は違った。
 「甲子園だから思い切ってやろうと思った。弱気にならなかったことが結果につながった」
 持ち前のパワーとともに、圧倒的な飛距離を生み出す原動力となっているのがバットだ。高校野球では長さ83センチが一般的。石川は84センチを使う。「1センチ違うだけで全然違う。扱うのは難しいけど、飛距離と打球スピードが違う」。使いこなすために、練習で85センチの木製バットを振り込んだ。感覚を体に染み込ませ、八戸学院光星(青森)を3安打完封した150キロ右腕からも一発を放った。
 エースとしても、1失点完投した富岡西(徳島)戦に続いて、6イニング4安打無失点。さらに50メートル6秒3の足で1回に二盗に成功すると、隙を突いて三盗も仕掛けた。打者の5番・吉納が右前適時打にしたため、記録には残らなかったが、積極的に仕掛けて、相手に重圧を掛けた。
 「力を全部出せた。次も簡単には勝てないが、最低限の仕事はして、勝ちたい」。これで2005年以来14年ぶりの8強入り。31日の準々決勝で、九州大会覇者の筑陽学園(福岡)に勝てば、目標とする単独最多5度目の優勝と、平成最初と最後の春制覇が近づいてくる。 (麻生和男)
 ▼石川昂弥(いしかわ・たかや) 2001(平成13)年6月22日生まれ、愛知県半田市出身の17歳。185センチ、81キロ、右投げ右打ち。小学2年からツースリー大府で野球を始め、中学時代は愛知知多ボーイズに所属。東邦入学後は1年春の県大会から背番号13でベンチ入りし、続く東海大会から背番号6。1年秋から三塁手のレギュラー。甲子園は昨春もセンバツに出場した。

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ