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世代最強右腕・奥川「失投」 星稜、まさかの2回戦敗退

2019年3月29日 02時00分

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習志野-星稜 9回表習志野1死、兼子に左越え本塁打を打たれる奥川(沢田将人撮影)=甲子園球場で

習志野-星稜 9回表習志野1死、兼子に左越え本塁打を打たれる奥川(沢田将人撮影)=甲子園球場で

  • 習志野-星稜 9回表習志野1死、兼子に左越え本塁打を打たれる奥川(沢田将人撮影)=甲子園球場で
 1回戦1試合と2回戦2試合があり、第3試合では優勝候補の星稜(石川)が習志野(千葉)に1-3で敗れ、2回戦で姿を消した。ドラフト1位候補の星稜・奥川恭伸投手(3年)は完投したが、甲子園で初被弾するなど7安打3失点で涙をのんだ。第2試合では、市和歌山が高松商(香川)を6-2で振り切り、1967年以来52年ぶりに8強進出。1回戦最後の試合となった第1試合は、昨年準優勝の智弁和歌山が21世紀枠の熊本西に13-2で大勝。阪神などでプレーし、昨年8月に就任した中谷仁監督(39)が甲子園初さい配で勝利を挙げた。
 力のない打球が上がった。9回2死。右飛に倒れ、最後の打者となったのは奥川だった。「悔しい。状態を見て、三振を取るのは難しいと、打たせて取る投球に切り替えた。でも、甘い球でカウントを取りにいってしまった」。2戦連続となる2桁の10奪三振で9イニングを完投した。だが、打線の援護がなく、7安打3失点で、まさかの2回戦敗退。石川県勢初の甲子園制覇は夢と消えた。
 初戦の履正社戦は自己最速を更新する151キロをマークし、毎回17奪三振で3安打完封。この日は一転、直球、変化球とも制球が安定せず、苦しい投球を余儀なくされた。1点リードの4回は2死一、二塁から6番・竹縄にスライダーを右前に運ばれ、同点。7回は2死二塁から、三塁線の打球を三塁手が取り損ね、決勝点を奪われた。9回には直球がシュート回転し、8番・兼子に甲子園初被弾となる駄目押しの左越えソロを献上した。
 相手のサイン盗み疑惑から、サインを変えたり、奥川から捕手に球種のサインを出すなど神経質にもなったが、態度に出すことはなかった。「美爆音」で知られる習志野の大音量のブラスバンド演奏にも対応。習志野の初戦を甲子園で生観戦し、「耳栓は使っていいのか?」と山下野球部長に確認したり、練習でティッシュを耳に詰めたりもしてみた。「味方の声が聞こえない」とコントのようなやりとりで笑わせるなど、過剰に意識することなく本番を迎えた。
 「すごかったけど、気持ちが揺らぐことはなかった。自分の失投です」。言い訳はしなかった。
 甲子園制覇のチャンスは最後の夏のみとなった。「悔しさをバネにして、夏に帰ってきたい」。ドラフトで1位競合確実の最強右腕は、さらに進化して、再び甲子園を目指す。 (麻生和男)
【戦評】習志野が少ない好機を生かして逆転勝ち。4回に竹縄の右前打で追い付き、7回に敵失で勝ち越し。9回に兼子がソロ本塁打を放った。2回途中から登板の飯塚が無失点で投げ切った。星稜は10奪三振と力投の奥川を援護できなかった。

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