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星稜・奥川「狙って出した」150キロ 春季高校野球北信越大会が開幕

2019年6月2日 02時00分

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圧巻の投球を披露した星稜の奥川恭伸投手=富山市民球場で(麻生和男撮影)

圧巻の投球を披露した星稜の奥川恭伸投手=富山市民球場で(麻生和男撮影)

 春季高校野球北信越大会が1日、富山市の富山市民球場などで開幕し、1回戦4試合が行われた。4連覇が懸かる星稜(石川)は、砺波工(富山)に6-0で快勝。今秋ドラフト1位候補の奥川恭伸投手(3年)は、先発で6イニング2安打無失点。今春のセンバツ以来、約2カ月ぶりの公式戦登板で、最速150キロを計測した。
 奥川は、やはり奥川だった。右肩の張りから約2カ月ぶりに公式戦登板した152キロ右腕が、圧巻の投球を披露した。先発で6イニング、69球を投げ、許した安打は高いバウンドの一塁内野安打と、ドン詰まりの右前打の2本だけ。無四球、6奪三振と全く危なげなかった。
 「制球を意識して、真っすぐもスライダーもいいところに投げられた。次につながる、いい投球だった」と奥川。当初は5イニングの予定だったが、1-0の接戦だったため、7回表に打線が2点を追加した後に降板。難なく、初戦突破に導いた。
 4月に軽度の右肩の張りを訴え、先月25日の北越(新潟)との練習試合まで実戦登板を控えてきた。公式戦マウンドは、今春センバツの2回戦・習志野(千葉)戦以来、約2カ月ぶりだった。
 「ドキドキしかなかった。緊張で体が硬くなっていた」というが、1回の初球に146キロをマーク。4回の3番・斎藤への3球目に、この日最速の150キロを計測した。
 「狙って、150キロを出しにいった。出すことで、球場の雰囲気が変わる。それを見に来ているお客さんもいるので、意図的に力を入れた」
 好機で1本が出ない味方打線の重い空気を感じ取り、あえてスピードガンを意識して、思い切り腕を振った。球場の雰囲気まで操る姿は、高校生のレベルを越えている。
 大挙集まった11球団のスカウト陣は、惚れ直すばかりだった。3人態勢で視察した中日の米村チーフスカウトは「真っすぐを狙われていると思ったら、変化球にシフトチェンジする。普通ならムキになりそうだが、センスが違う。抜群」と絶賛。松永編成部長も「どの球でもストライクを取れる。投げただけで十分。評価は変わりようがない」とうなった。最速163キロの大船渡・佐々木や横浜・及川、創志学園・西を含めた「高校生BIG4」が注目を集める中、現時点の完成度では奥川が頭一つ抜けている。
 「想像より、いい出来だった。変な張りがなければ、明日(準々決勝)も投げないといけない」と奥川。不安を払しょくし、2日の東海大諏訪(長野)戦も出番を待つ。 (麻生和男)
 ▽楽天・後関スカウト部長(星稜・奥川について)「力を入れたり、抜いたり、思い通りに投げていた。格が違う。(1位指名で)行くか、行かないかの選手です」
 ▽1回戦
星稜(石川) 010000230―6
砺波工(富山) 000000000―0
(星)奥川、荻原-山瀬、内山
(砺)黒田-長瀬
富山第一210001010―5
三条(新潟) 000000001―1
(富)浜田-人見
(三)丸山、熊倉、丸山-小林
富山国際大付 202340000―11
東京都市大塩尻(長野) 100322011―10
(富)東、中山-奥
(東)渡辺、城倉、倉科、成田-小幡
日本航空石川 000000000―0
敦賀気比(福井) 10000000x―1
(日)前田、重吉-夏川
(敦)笠島-御簗

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