甲子園あと1勝届かなかった"中央球界で無名"の左腕 伸びる直球で社会人から3年でプロ入り目指す

2020年4月15日 00時08分

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社会人での飛躍を目指す三菱自動車岡崎の富田蓮投手

社会人での飛躍を目指す三菱自動車岡崎の富田蓮投手

  • 社会人での飛躍を目指す三菱自動車岡崎の富田蓮投手

◇三菱自動車岡崎 富田蓮投手

 社会人野球の三菱自動車岡崎(愛知)に将来楽しみなルーキーが加入した。キレのある直球が武器の富田蓮投手(18)。大垣商(岐阜)時代には夏の岐阜大会で準優勝を経験した左腕だ。現在は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、当面の公式戦が中止となっているが、富田は日々の練習で腕を磨きながら再開の時を待っている。
 1月の入寮後、公式戦の中止が決まる前にはオープン戦にも登板していた期待の左腕。新型コロナウイルスの感染拡大でルーキーイヤーは思わぬ展開となったが、現在継続している練習で社会人のレベルの高さを痛感する日々を過ごしている。
 「高校とは配球が違うし、甘いコースは一球で仕留められる。でも、その分、やりがいもある。自分の長所は真っすぐのキレ。力で押して詰まらせたり、変化球を使って打たせていきたい」
 持ち味はストレート。最速141キロと驚くような球速はない。しかし、伸びに自信がある。大垣商では、エースとして臨んだ2年夏の岐阜大会で準優勝。3年夏も4強へ勝ち進んだ。中央球界では無名ながら、東海地区では話題の左腕だった。
 「体力の問題であと一歩、甲子園に届かなかった。社会人で、芯から強くする体作りに取り組みたい。大きな体より、強い体を意識している」。175センチ、72キロの細身だけに、筋力やスタミナの向上は今後の課題。入寮以降、体幹のトレーニングなどに積極的に取り組み、早くも変化を感じている。「いろいろな部分が太くなってきた。成果は出ているので、あとはどう生かすか」と話す。
 チームを率いる野波尚伸監督(48)とは意外な接点があった。野波監督の長男で、同県の大垣日大高でプレーした祐太郎さん(明大1年)と富田は同い年。野波監督が長男の応援のために訪れた試合で、左腕の投球に目を留めた。昨夏の岐阜大会の前には三菱自動車岡崎の練習に参加。入社が決まった。
 「監督との縁がなかったら、大学に進んでいた。社会人はプロに近い。レベルの高いところでやりたかった」と富田。野波監督は「高2の時から見ていた。すぐ戦力になるとは思っていない。じっくり、やってほしい」と将来性に期待する。
 社会人野球は日本選手権を含め、夏までに予定されていた公式戦のほとんどが中止となった。今後は練習を続けながら、再開を待つことになる。
 「(再開したら)大会を任せられるような投手になりたい。3年後はプロに行きたいので、一球一球を無駄にせずに練習したい」。勝負をかける時まで力を蓄えるつもりだ。
 ▼富田蓮(とみだ・れん) 2001(平成13)年9月6日生まれ、岐阜県養老町出身の18歳。175センチ、72キロ、左投げ左打ち。大垣商では1年秋からベンチ入りし、2年春から背番号1。目指す投手は、同じ左腕のDeNA・今永。
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