女子野球部員がマスク工場で奮闘!『白鳩フェリックス』活動自粛して“1日60万枚”の大きな戦力に

2020年5月9日 19時33分

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白鳩の南工場で働く女子野球部の選手たち

白鳩の南工場で働く女子野球部の選手たち

  • 白鳩の南工場で働く女子野球部の選手たち

元中日投手・山北さんを監督に迎え、昨春創部

 マスク製造を手掛ける白鳩(本社・名古屋市南区)の女子軟式野球部「Shirohato Felix(白鳩フェリックス)」の選手が、本業のマスク作りに奮闘している。新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクの需要が急増。だが、販売店で品切れが続くなど、今も手に入りにくいのが現状だ。現在は活動を自粛している野球部の選手が、マスク増産の大きな戦力になっている。
 ユニホームではなく仕事着、グラウンドではなく工場で、女子野球部員が活躍している。
 元中日投手の山北茂利さん(42)を監督に迎えて、昨春に創部した白鳩フェリックスの選手12人は、午前9時から午後6時過ぎまで、南工場と天白工場に分かれて勤務する。仕事の内容は検品や袋詰め、機械のオペレーターなどさまざまで、残業もある。同社は5月から5割増の1日60万枚に増産しており、メンバーは仕事一本の日々を送る。
 「ウチで作っているマスクを付けている人を街で見ると、うれしく思う。体力的にはきついけど、仕事があるだけでもありがたいこと。早く、全てのスポーツが元通りになってほしい」。主将の寺岡舞外野手(21)は前向きに話した。

新人4人加わり…部員12人

 採用活動の一環として生まれた女子軟式野球部。週2度の全体練習や、会社敷地内での自主練習で腕を磨いているが、全日本女子軟式野球連盟から自粛要請が出た4月中旬から活動を中断。今は各自が帰宅後などに体を動かし、「その時」に備えている。自宅近くで弟とキャッチボールをしているという寺岡主将は「早くグラウンドで、みんなそろって練習がしたい」と切望している。
 思うような活動こそできていないものの、チームの強化は進んでいる。昨年入社した一期生の8人は、全員がソフトボール出身。しかも、人数が足りないため、選手を借りるなどして対応してきた。山北監督の指導と采配、選手たちの努力が実を結び、昨秋には愛知県内の大会で全国優勝の経験もある強豪チームに勝利。今年は野球経験者3人を含む4人の新人を迎え入れて、態勢は整いつつある。
 先行きは不透明だが、今年は9月に北海道で全国大会が行われる予定。今後は延期となっている全国大会予選の開催を見据えて準備を進める方針だ。「野球ができるのは当たり前ではない。ありがたみを持ちながら、今後も頑張りたい」と寺岡主将。ボールとバットを握る日が来るまで、まずはマスク作りで会社に、社会に貢献するつもりだ。
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