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中日での成功が才能よみがえらせた…3年ぶりMLB復帰で好投を続けるジョエリー・ロドリゲス[大慈彌功コラム]

2020年8月31日 22時48分

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レンジャーズのジョエリー・ロドリゲス(AP)

レンジャーズのジョエリー・ロドリゲス(AP)

「日本人初メジャースカウト・大慈彌功論」


 昨年まで中日に在籍した中継ぎ左腕ジョエリー・ロドリゲス(28)がレンジャーズで活躍している。自粛期間中の4月に左わき腹を痛めたが、8月6日に今季初登板。フィリーズに在籍した2017年以来のメジャー復帰登板を果たした。
 故障した影響か、復帰直後はかなり体が重そうで、中日在籍時より球速は3キロほど落ちていた。制球にも苦しんでいたが、その後は10試合で防御率2・45、WHIP(投球回あたりの与四球・被安打数合計)1・00と合格点以上の投球をしている。
 日本での成功が彼に自信を植え付けたとも言えるだろう。中日に移籍した18年は7月28日の途中加入で、防御率2・30、WHIPは1・32だった。19年は開幕時から活躍し、防御率1・64、WHIP0・93と、安定性と制球力が格段の飛躍を遂げ、最優秀中継ぎ賞を獲得した。
 飛躍の要因として考えられるのは、中日での新たな環境が彼の才能をよみがえらせ、またメジャーに戻りたいとの強い信念があったからだろう。
 そんな彼に目を付けたのがメジャー数球団である。私が8月23、24日とロドリゲス視察目的でナゴヤドームを訪れたとき、レンジャーズからも2人のスカウトが来ていた。23日に中継ぎ登板し、最速157キロの直球、150キロのチェンジアップを交え、期待通りの投球内容で、マウンド上での振る舞いも自信に満ちあふれていた。投球内容とレンジャーズのスカウトの動向を見たとき、彼らは必ず獲得に動くと確信した。
 機密上、私自身の彼に対する興味は伏せ、翌24日には昵懇(じっこん)の中日関係者の方にはレンジャーズが獲得に動くだろうとの旨を伝えておいた。私も所属球団のフィリーズに推奨した。球団としては17年6月をもって見限った選手なので、想定内ではあったが、色よい返事はもらえなかった。
 大リーグでも左腕の好投手は不足がちである。私の視点からすれば、NPBの1軍で活躍している全ての左投手で、なおかつ右打者の外角に緩急、もしくは強弱をつけ、出し入れができれば、メジャーでもそれなりの投球はできると確信している。
 ▼大慈彌功(おおじみ・いさお) 元太平洋クラブ(現西武)捕手。ロッテでバレンタイン監督の通訳を務め、1997年からは同監督が指揮を執ったニューヨーク・メッツで日本駐在スカウトに転身。ドジャース、アストロズと渡り歩き、昨年までフィリーズの環太平洋担当部長を務めた。

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