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希少ツキノワグマ、大台で出没多発 保護と被害対策急務

2020年8月31日 05時00分 (8月31日 13時09分更新)
町が設置した看板。奥の河原で2日、男女2人がクマに襲われる人身被害が発生した=大台町岩井で

町が設置した看板。奥の河原で2日、男女2人がクマに襲われる人身被害が発生した=大台町岩井で

  • 町が設置した看板。奥の河原で2日、男女2人がクマに襲われる人身被害が発生した=大台町岩井で
  • 民家近くで目撃されたツキノワグマ=大台町本田木屋で(久保さん撮影、町提供)
 今夏、大台町でツキノワグマの目撃が相次ぎ、人身被害も出ている。県や町は対応を急ぐが、町を含む紀伊半島のツキノワグマは、環境省のレッドリストに「絶滅の恐れのある地域個体群」として登録。国によって狩猟も禁じられていて、基本的に殺処分ができない。生態系の保護と人への被害防止を両立させる対策が急務だ。 (清水悠莉子)
 「クマが行ったぞ」。七月一日、同町本田木屋の集落。町職員、久保元伸さん(48)がカメラを構えながら叫んだ。目の前、十メートル先の道路近くをクマが民家の方へ向かっていた。「被害が起きてはいけないと、必死だった」。幸いこの日、被害はなかった。
 町では例年、一、二件だったクマの目撃情報が今年は七月以降に相次ぎ、今月二十八日までに八件に上っている。目撃場所は大台中学校や昴学園高校の近くなど、人の生活圏も多い。
 人身被害は二件。今月二日に、岩井の宮川で男女二人がクマに襲われ、骨を折るけがなどを負った。これまで目撃情報がなかった大杉谷登山道入り口付近にも出没。十七日には、近辺で女性が襲われ軽傷を負った。人身被害は男性が軽傷を負った二〇一三(平成二十五)年以来だ。
 出没が増えた背景を、大杉谷...

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