全国100大学の映画部結集 静大、県立大も参加

2020年8月31日 05時00分 (8月31日 05時02分更新)
静岡大「Cue−FM放送研究会」製作の映像作品で、「希望を感じる時」について語る登場人物

静岡大「Cue−FM放送研究会」製作の映像作品で、「希望を感じる時」について語る登場人物

  • 静岡大「Cue−FM放送研究会」製作の映像作品で、「希望を感じる時」について語る登場人物
  • 静岡県立大映画研究部「PHAGE」の映像作品
 静岡大、静岡県立大など新型コロナウイルスの影響で活動が制限されている全国約百大学の映画部や映画サークルが協力してオムニバス映画「突然失礼致します!」を製作した。「希望」をテーマにそれぞれ一分以内の映像を撮影。集まった百七十六作品をつなぎ合わせて百九十分のオムニバス作品に仕上げた。「沈みがちな日本を明るくしたい」という思いをこめた。インターネットで公開している。 (細谷真里、清水大輔)
 静岡大の「Cue−FM放送研究会」は、全作品ののラストを飾る「等身大の希望」を製作した。ドキュメント映画を意識した構成になっており、大学生らが「希望を感じる時」について「つらいことがあるからこそ(希望が)存在すると思うから」「大切な人に会う瞬間」などと、それぞれの思いを語っていく。
 製作メンバーの一人、山田彩加音(あかね)さん(三年)は「今は普通が普通じゃなくなって、希望が感じられない状況。だからこそ、ありのままに感じる希望をどれだけ大事にできるかが大切なんじゃないか。こんなメッセージが伝わったらうれしい」と語る。
 静岡県立大の映画研究部「PHAGE(ファージ )」は、「hopeless」と「hope」の二作品を投稿。二つは関連しており、就職活動に励む男子学生とバンド活動をする友人が、電話でのやりとりを通じ、あったかもしれない未来に思いをはせるという内容だ。斎藤開代表(四年)は、「良くも悪くも今日の自分が明日の自分を創る」とのメッセージを、あるアイテムを使って表現したことが見どころと説明する。
 新型コロナウイルス感染拡大を受け、全国の大学は四、五月に休校した。映画部や映画サークルでは授業再開後も、大学構内への立ち入りが制限されたり、部員が集まれなかったりと映画製作がままならない。
 群馬大四年で同大映画部部長の熊谷宏彰さん(21)は四月、「撮れなくて悔しい思いを抱える全国の仲間たちと何かできないか」と、オムニバス映画の製作を思いついた。すぐに会員制交流サイト(SNS)を通じ、全国の大学の映画部などに参加を呼びかけた。
 北海道から沖縄まで約百大学、百二十の映画部や映画サークルなどが呼びかけに応じた。
 五月上旬に製作委員会を立ち上げ、ビデオ会議システム「Zoom」を使ってリモート会議を重ね、企画を練った。撮影は三密を避けて実施するよう注意を促した。
 集まった作品は時代劇やSFなど個性に富む。出品した学生の一人は「学生たちが率直な気持ちを表現した作品をぜひ見てほしい」と話している。
 本編は動画投稿サイト「ユーチューブ」で無料公開し、来年の劇場公開を予定している。ユーチューブでの公開は十月三十一日まで。

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