変化球カーブだけ異色ドラフト1位候補・福岡大大濠の山下「気持ちよかった」スカウト96人の前で貫禄

2020年8月30日 18時50分

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シート打撃に登板した福岡大大濠・山下舜

シート打撃に登板した福岡大大濠・山下舜

  • シート打撃に登板した福岡大大濠・山下舜
 プロ野球を目指す高校3年生を対象とした「プロ志望高校生合同練習会」が30日、兵庫県西宮市の甲子園球場であり、福岡大大濠の153キロ右腕、山下舜平大(しゅんぺいた)投手がシート打撃に登板。最速150キロを計測し、打者5人から3三振を奪うなど、今秋ドラフト1位候補の実力を見せつけた。この日で西日本の練習会は終了し、9月5、6日は東京ドームで開催される。
 自身初めての甲子園で存分にアピールした。12球団のスカウト96人が見つめる前で、山下がドラフト1位候補の貫禄を見せつけた。打者5人に対して、1安打1四球3奪三振。ストレートは最速150キロをマークした。
 「ずっと緊張していたので、終わってひと安心した。気持ち良かった」
 チームとしては立てなかった甲子園のマウンド。「入った瞬間とても感動して、マウンドから見た景色も感動した」というが、打者と向き合った瞬間にスイッチが入った。1人目の桑原(神村学園)への3球目に、この日最速の150キロを計測。最後はカーブで三振を奪うと、曽我(日向学院)は149キロ直球で連続三振。四球を挟み、井上(神村学園)もカーブで見逃し三振に仕留めた。
 穴埋めで打席に入った大学生に最後に二塁打を打たれたが、直球は全て140キロ台後半をマーク。格の違いを見せた。高校の監督の指導で、投げる変化球はカーブ1種類のみ。高校生でも多彩な変化球を操る投手が増えている中で、ドラフト1位候補としては異色だ。
 高校生では、中京大中京・高橋宏や明石商・中森らとともに各球団のドラフト1位候補に挙がる。中森らが練習会参加を見送った中、1位候補で唯一参加した山下は「ここに行かなくてもいいだろうとは全く思っていなかったので、アピールする場があれば、アピールするもんだと思っていた」。潜在能力の高さは知られていたものの、コロナ禍で春夏の甲子園をはじめとする公式戦が中止。名前を売る機会を求めて甲子園に乗り込み、高い能力を見せつけた。
 中日・米村チーフスカウトは「きょうは高めに浮いていたね」と指摘しながらも、「(1位指名の)12人には入ってくる」と高評価。松永編成部長も「将来はプロでエースになれる素材」とほめた。「プロ1本です」と明言した山下が、不動の評価を築いたのは間違いない。

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