王滝の食文化、観光資源に 御嶽山登山客向けの弁当、試作中
2020年8月30日 05時00分 (8月30日 10時30分更新)
御嶽山を訪れる登山客や参拝者、観光客らに王滝村の味を楽しんでもらおうと、村の食材を中心にした弁当づくりが進んでいる。二〇二二年度の開館を目標に村内に建設される火山情報発信拠点「御嶽山ビジターセンター(仮称)」での販売も目指し、村の魅力発信につなげる。開発を担うのは、村の地域おこし協力隊員として活動する石黒力也さん(39)。調理師としての経験を生かし、「弁当を切り口に、村の食文化を観光資源に育てていきたい」と意気込む。 (生田貴士)
村内のスキー場「Ontake2240」のレストランで二十六日にあった試食会。おにぎりを入れた弁当とわっぱ弁当の二種類の試作品が披露された。王滝食の会の細尾美智代さんらと手掛け、インゲンやワラビ、ジャガイモなど地元産の食材をふんだんに採り入れた。「県外の人が主な客層。県の名物料理も知ってもらえれば」と、鳥肉料理の山賊焼きも加えた。
県や地元の関係者ら二十人が試食。御嶽神社の宮司滝和人さんは「具材が地元中心でおいしい。これまでこうした弁当はほとんどなかったので、期待している」と話した。地元ではあまり食べられなくなっていた山菜「イタドリ」を、塩漬けした後、炒めて...
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